院長ブログ

生理痛・生理不順の整体|症状や改善について大阪の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、生理痛や生理不順をはじめとする婦人科症状の施術現場に携わってきました。

今回の記事では、慢性症状専門の整体師である私の経験をもとに、生理痛・生理不順の症状や当院での整体による改善などについてお話ししていきたいと思います。

生理痛・生理不順の概要

生理痛・生理不順の概要についてお伝えしていきます。

月経時には子宮内膜の入れ替えをおこなうため、子宮の収縮が起こり多少なりとも生理痛が起こるものです。

しかし、中には日常生活に支障が出るほどの痛みに悩まされる方もいます。

そのようなひどい生理痛に悩まされることを「月経困難症」と呼びます。

生理不順は、生理のサイクルが極端に短い・長い・周期的でない、などの乱れが起きる状態のことです。

通常の生理サイクルは25〜38日と言われており、そこを基準にサイクルの乱れを判断していきます。

月経に伴うトラブルは、その症状自体が苦痛を伴うものでもありますし、妊娠など将来的なことに関わるものでもあります。

そのため、原因を明らかにした上で、早期に対応しておきたいところです。

原因について

生理痛・生理不順の原因について解説していきます。

一般的には、女性ホルモンのバランスの乱れが原因とされています。

冷えやストレス・過度な疲労などが原因となりホルモンバランスが乱れると、それに伴って生理周期にも影響を及ぼすこととなります。

その状態が生理不順の一因であると考えられています。

生理痛については、生理不順と同様にストレスや自律神経の乱れが関わるケースもあれば、子宮内膜症や子宮筋腫などの器質的な問題が関わって起きる場合もあります。

また、子宮内膜や血液を排出する子宮の出口(子宮頸管)が狭いなど、様々な要素が関連して痛みを引き起こします。

病院での検査・診断

病院における生理痛や生理不順の検査・診断についてお伝えします。

婦人科系の症状ではストレス要因なども関連します。

そのため、病院ではまず問診を通して、生活習慣や家族歴などについてヒアリングをおこないます。

月経が来ていない場合には妊娠の可能性の有無などを調べたり、内診をおこなった上で子宮の状態をチェックしていきます。

そして、別の婦人科疾患が潜んでいないかなどの鑑別をおこなっていきます。

一般的な治療法

生理痛や生理不順の一般的な治療についてご紹介します。

病院では、主に薬物療法よる治療がおこなわれます。

生理痛の場合、プロスタグランジンという発痛物質の合成を抑制するために、鎮痛剤を処方するケースがほとんどです。

そして、痛み止めだけでは効果が見られない場合には、ホルモン剤(黄体ホルモン剤や低用量ピル)を用いての治療を開始します。

その他にも、漢方などの生薬を併用し体質改善を目指すケースもあります。

整体で良くなるのか?

結論からお伝えすると、生理痛や生理不順は整体で十分改善が見込めます。

なぜなら、整体によってホルモン分泌に関わる器官に働きかけ、その機能性を高めることができるからです。

もう少し詳しく言うと、月経が起こる過程には子宮だけでなく、脳内の器官なども連動することで正常に稼働します。

そのため、命令を送る中枢に関わる箇所の歪み・硬さなどの問題が起これば、それによって月経に伴うトラブルにつながってくるということです。

薬には痛みを緩和する作用がありますが、身体のトラブル自体に働きかけるものではありません。

整体では、それらのホルモン分泌に必要となる各器官に対して、直接アプローチをすることが可能です。

改善のために重要な箇所

生理痛や生理不順の改善において、重要な箇所をご紹介していきます。

視床下部

視床下部の解剖図
【プロメテウス解剖学アトラス第3版 頭頸部神経解剖より引用】

視床下部は生理痛・生理不順の改善において重要な箇所となります。

なぜなら、視床下部は月経サイクルを担う大きな役割を持っているからです。

生理が一旦終わると、脳にある視床下部から次の排卵を促すように指令がいきます。

次に下垂体というところが反応し、そこから卵巣まで信号をリレーしていくのです。

月経に関わる中枢である視床下部の機能性が、今回の月経トラブルの原因のひとつになると考えます。

視床下部は脳内にあるため、直接触れることはできません。

しかし、周辺組織である頭部の調整をおこなうことで、視床下部の働きやすい環境をサポートすることができます。

当院では、それらの頭部の組織(頭蓋骨や脳の硬膜など)に作用させる整体でアプローチしていきます。

隔膜(かくまく)

骨盤の骨模型

私たちの身体の各所には、隔膜(かくまく)という組織が存在します。

例えば、みぞおち付近にある横隔膜(焼肉のハラミでおなじみ)、骨盤にある骨盤隔膜などがあったりします。

それらの膜の動きは体液や神経伝達にも大きく関わり、活性化させることで身体の状態がうまく循環し始めるケースが多々あります。

隔膜の調整をおこなうことで、生理痛や生理不順の改善をサポートすることができます。

仙骨

仙骨と腸骨を示した骨模型

仙骨の問題によって、生理痛や生理不順が起きているケースがあります。

仙骨は骨盤を構成する骨のひとつです。

仙骨は、頭蓋骨などとともに自律神経との関連が深く、月経のサイクルなどにも影響を及ぼす箇所です。

このあたりの問題を調整していくことで、月経トラブルの状態はさらに変化していくと考えます。

当院の生理痛・生理不順の整体

当院での生理痛・生理不順の整体の流れについてご紹介していきます。

・構造面のチェック

構造面の検査の様子

全身の構造面について、歪みや硬さをチェックしていきます。

骨盤などの局所はもちろんのこと、「改善のために重要な箇所」でもお伝えした頭部や膜組織なども確認していきます。

・神経学的検査

神経学的検査をしている様子

神経学的検査を用いて、脳神経や関節の位置覚の状態についてチェックをおこないます。

円滑な月経サイクルには、神経の伝達も大きく関わってきます。

・構造面へのアプローチ

足の整体をしている様子

身体の構造面に対して、整体によるアプローチをおこないます。

・体液循環の調整

血液・リンパ液・脳脊髄液(CSF)をはじめとする、体液循環の調整をおこなっていきます。

体液循環が整うことで、月経に関わる神経伝達の状態も活性化されます。

・自律神経の調整

自律神経の調整をしている様子

自律神経に対するアプローチをおこなっていきます。

私たちの身体を正常に機能させるためには、自律神経のはたらきが必要不可欠です。

睡眠不足や生活習慣の変化など、様々な要因で乱れた自律神経の状態を整え、生理痛や生理不順を改善に導きます。

まとめ

生理痛・生理不順の整体についてまとめていきます。

  • 生理痛や生理不順には女性ホルモンが関連
  • 病院では薬物療法が中心の治療がおこなわれる
  • 月経トラブルは脳や神経の問題からも起こってくる
  • 薬では身体自体に起きている問題は改善できない
  • 当院では構造・神経・体液の観点から改善を目指す


生理痛や生理不順においては、なかなか相談しづらかったり、根本的に改善する環境が少ないかと思います。

しかし、こちらの記事でお伝えしているように、生理痛や生理不順には必ず原因が存在します。

当院では、「生理痛・生理不順に効く整体」ではなく、「症状を抱えるあなたを診る整体」をおこなっていきます。

症状はあくまでも結果。

根本的な体質改善をご希望の方は、一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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