院長ブログ

自律神経失調症の整体|症状や治し方を自律神経専門の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、自律神経失調症や慢性的な痛みの施術現場に携わってきました。

今回の記事では自律神経専門の整体師である私の経験をもとに、自律神経失調症の原因や解消法・当院での整体などについてお伝えしていきたいと思います。

自律神経失調症について

自律神経失調症とは、 私たちの身体を機能させる自律神経の働きが弱ることで「だるさ」「頭痛」「イライラ」など、心身に様々な不快症状が出てしまう状態のことを指しています。

その他の症状については次の項目で詳しくご説明します。

ちなみに、自律神経失調症は特定の疾患名を表すものではありません。

私たちが普段何気なくしている呼吸・消化活動・睡眠など、生活のあらゆる場面で自律神経が身体をコントロールしてくれていますが、何らかの原因によってその調節機能がうまく働かなくなることがあります。

その問題が短期的な場合は自然と回復していくことも多いですが、 長期間負荷が加わることによって自分の自然治癒力だけでは元の健康な状態に戻るのが難しいケースがあります。

特に現代人の多くは、ストレスや疲労過多な状態で日々の生活を送っているため、交感神経(何かに集中したり緊張させたりする神経)が過剰に働く状態になってしまい自律神経失調症を招くリスクが高まります。

自律神経失調症の症状

自律神経は私たちの生命維持に関わる根本的な機能を担うため、乱れることで心身に様々な症状を引き起こします。

その症状の程度や感じ方などには本当に個人差があります。

今回はその中から、自律神経失調症の方によく見られる症状のほんの一部をご紹介します。

  • 疲労感、倦怠感
  • 不眠(寝付きの悪さ、中途覚醒、早朝覚醒)
  • めまい、ふらつき
  • のぼせ感
  • 頭痛
  • 肩こり
  • 耳鳴り
  • 口や喉の不快感
  • 動悸
  • 便秘、下痢
  • 冷え
  • 手のふるえ
  • 異常発汗
  • 集中力や記憶力の低下
  • 不安症
  • 感情の起伏が激しくなる


などがあります。

挙げ出したらキリがありませんが、ざっと挙げただけでもこれだけたくさんの症状があります。

各症状の共通点としては、

  1. 様々な箇所にわたって起こる
  2. 肩こりなどの身近な症状も起こる


ということ。

身近な症状だと思っていても、実は自律神経失調症による症状である可能性があるのです。

自律神経について詳しく解説

自律神経という言葉自体はよく聞きますが、その詳細についてはけっこう曖昧な認識をされている方も多いのでは?

まずは自律神経について詳しくご説明していきましょう。

基本的な機能について

自律神経とは、私たちが生命活動をするのに必要なバランスの調整を行ってくれる神経のことです。

例えば、毎日寝たり起きたり、食べ物の消化、体温の調節、排泄をしたり、まさに生命活動するのに必要な司令塔となり働きます。

「自律神経」という名の通り”自律して働く”ため、私たちが意識的にコントロールしようとしてもできないということも特徴のひとつです。

自律神経の解剖について

自律神経の解剖についてご紹介していきます。

自律神経の最高中枢は脳にある視床下部というところが担っており、

視床下部の解剖図
【プロメテウス解剖学アトラス第3版 頭頸部神経解剖より引用】


脳から出てきた自律神経は頭蓋骨から首へとくだっていき、すべての背骨を通って骨盤にある仙骨(せんこつ)という骨の付近にまで長く伸びています。


自律神経は主に2つの神経に役割分担されており①交感神経と②副交感神経によって調節されます。

すごく単純にご説明すると、いわゆるスイッチのオンとオフのような関係性を持ち、 緊張・興奮状態を保ったりする場合は交感神経が優位に働き、 リラックスしたりする場合には副交感神経が優位になりそのバランスが保たれます。

それぞれ分布している場所が異なり、交感神経は頸椎・胸椎・腰椎に主に存在し、副交感神経は頭部と骨盤の仙骨に分布しています。

自律神経のイメージ図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用、編集】

つまり、自律神経が通るルートである頭部や背骨・骨盤に歪みや問題があれば、自律神経の乱れは起こりやすくなるということが言えます。

当院では、その歪みによる自律神経の問題に着目し整体によるアプローチをおこなっていきます。

自律神経が乱れる要因

自律神経のバランスが乱れるのには、生活習慣や疲労・ストレスが大きく関わります。

特に私たち現代人の場合、便利さと引き換えにその働き方やライフスタイルの変化によって緊張状態が長期にわたり、交感神経が優位になりやすいことも大きな要因です。

ストレス耐性や個人の生活習慣などによって自律神経の乱れやすさには差がありますが、1つ言えることはその人の 許容量をオーバーしてしまった状態 であると言うことです。

徐々に症状が深刻化していくこともあれば、急に自律神経症状に見舞われるようなこともあります。

病院での検査・診断

「これって自律神経の乱れかな?」と感じたら、 心療内科もしくは精神科を受診してみましょう。

担当医による問診などを通して、症状の出具合や自律神経の乱れの程度を考慮して診断されます。

病院における治療法としては、精神薬を使った薬物療法や生活習慣の改善指導、カウンセラーによるカウンセリングの実施などが主なものです。

  • 適度な量の薬
  • 心身の安静や休息
  • メンタルケア


これらが治療の軸となってきます。

実はINUIも自律神経失調症の経験者

代表プロフィール写真

お恥ずかしながらこうして解説している私も、実は自律神経失調症の症状に悩まされている時期がありました。

具体的な症状としては、

  • 全身の倦怠感
  • 不眠症
  • 頭痛
  • 肩・首のこり
  • 朝起きれない
  • 人と会うのが辛い
  • 思考力の低下
  • 手の震え
  • 嫌な汗をかく


これらの症状に苦しんでいました。

何とかせねばと思い心療内科に行きましたが、ハッキリとした原因は分かりませんでした。

その際は低容量の精神安定剤を処方されしばらく飲んでみましたが、日中の眠気やだるさなどの副作用がきつく継続するのが難しいと感じました。

そして何より辛かったのが、こんなにしんどい状態なのに ハッキリとした原因が分からない ことや、「程度の軽いうつ傾向」という言葉で片付けられてしまうことでした。

正直、「もっと重たい診断がくだっても良いんじゃないか?」とすら思ってしまうほど追い込まれている状態でした。

それからというものの、

  • どうして体調を崩してしまったのか
  • どうすれば元の自分に戻れるのか
  • 薬に頼らず体をよくできないのか


ということを常に頭に置いて、自律神経失調症について文献などを詳しく調べたり、実際の臨床現場で役立つ整体法などについて独自に研究を続けてきました。

発症後は数ヶ月で無事に回復し、それから約10年経過しますが体調を崩すこともほとんどなく毎日元気に生活しています。

自律神経失調症に見舞われた時はどうなることかと思いましたが、あの時の経験があったおかげで慢性痛や自律神経症状に特化した現在の施術スタイルを確立することができました。

また、自分自身が患者と同じ立場になった経験を通して、クライアントの方々とより真摯に向き合うことの重要性を再認識できたことも、私の施術家人生の中でも大きな財産になっていると感じています。

当院の自律神経失調症の整体

当院での自律神経失調症の整体についてご紹介していきます。

徹底したヒアリング

ヒアリング風景

まずはあなたのお話をじっくり聞かせていただきます。

これまでの習慣や日常生活についてなど、自律神経の乱れを引き起こしている可能性についてじっくりとお話を伺います。

ご自身が感じている辛さや思い当たる原因などをありのままにお伺いし、その後のお身体の状態把握と照らし合わせていきなががらあなたと一緒に原因を探していきます。

②身体の歪み・構造面の検査

自律神経失調症や自律神経の乱れは構造面の歪みによって起こります。

なぜなら、 頭や背骨などの身体の基盤となる構造物の内部に自律神経が通っているからです。

先述の「自律神経の解剖について」でもお話ししましたが、解剖学では頸椎(首の骨)から腰椎(腰骨)までの背骨全体を交感神経という神経がつかさどっています。

そして、頭蓋骨と仙骨(骨盤の一部)が副交感神経をつかさどっているため、 自律神経の乱れに影響する身体の歪みを正確に把握することが重要となります。

③ 脳神経のチェック

神経学的検査をしている様子

身体の位置感覚など、脳神経に関わる検査をおこない状態を把握していきます。

写真では目をつぶった状態で、自分の指と指がうまく当てることができるのかをチェックしています。

この検査がうまくおこなえない場合は、施術前にまずは脳神経系のリセットを目的としたアプローチをおこなう必要があります。

④構造面の問題の調整

背骨の骨格調整の様子

不調を抱えている方の多くは交感神経が優位となった緊張・興奮状態なので、まず初めに背骨の調整をおこない興奮状態を鎮めます。(これを先にすることで、この後の施術効果が出やすくなります)

その後、全身の硬くて動かない箇所へのアプローチをおこなっていきます。

⑤自律神経の調整

自律神経の整体施術の様子

頭などの部位を中心に、自律神経(ここでは副交感神経)を調整していきます。

自律神経のお悩みを抱えていらっしゃる方々は、特に頭や首周りに何らかの問題があることが多いです。

自律神経の調整をおこなっている際は、リラックスしてほとんどの方が眠ってしまわれます。

施術が終わる頃には余分な力が抜け、深い休息状態になっていることが理想です。

よくあるご質問(自律神経失調症編)

自律神経失調症について、よくあるご質問をご紹介していきます。

深呼吸で自律神経が整うと聞きました

一般的には、ヨガなどを通じて呼吸法を用いることで自律神経が整うと言われています。

しかし、呼吸法によって一時的にリラックスすることと、自律神経失調症の原因を取り除けるかどうかはまた別の話です。

なぜなら、 その呼吸の浅さや乱れについても身体の歪みや硬さなどの問題が関わってくるからです。

例えば、自律神経が乱れている原因が背骨の関節にあった場合、ただひたすらに呼吸を続けていてもその歪みが取れていなければ自律神経を根本から整えることは難しいと考えます。

あくまでも日々のセルフケアの一環としては間違ってはいませんが、自律神経失調症を改善するためにはご自身のお身体に起きている本当の原因を見つけ出していくことが大切です。

薬を飲まなくてもよくなりますか?

的確な治療をおこなうことで、精神薬などを飲まなくても良い状態になることは可能であると考えます。

当院では、実際に自律神経失調症で悩まれていた方が薬を飲まなくても良くなった症例もあります。

ただし、離脱症状などの観点から薬の量については医師への相談が必要です。

特に、精神薬を長期にわたって服用されている場合、薬の作用によって体内のバランスが崩れてしまっているケースも多くあり、 整体などの施術に加えて日常生活の習慣についても少しずつ見直していく必要があると考えます。

当院で改善された方のお声(動画)

当院で自律神経失調症を改善された方の声をご紹介します。

精神科で自律神経の乱れを示唆された方が、当院の整体を受けて改善されるまでの経緯をお話しくださいました。

※個人の感想です。全ての方に効果を保証するものではありません。

【症状】パニック症状、動悸、胸の締めつけ感(20代男性 O様)

(以下、文字起こし)

Q.来院前のお悩みは?
胸の締め付け感が強かったのと、あとは不定期的にくるパニック症状、動悸で悩んでいました。


Q.病院には行かれましたか?
一応、精神科には行きました。

主には口頭で質問されたりして、「おそらくパニック症状が出ているんだろう」と言われて、それに対する精神薬を処方されました。


Q.精神薬の効果はどうでしたか?
正直、効いているのかあまりよく分からなかったです。

薬の飲み始めの時に、吐き気があったり日中の眠気などの副作用がありました。


Q.他に取り組まれていたことは?
生活習慣が乱れている自覚があったので、なるべく早寝早起きを心がけたり、ウォーキングなどの運動を週に一度程度するようにして気分のリフレッシュを心がけていました。


Q.それによる症状の変化は?
正直あまり変化はなかったです。


Q.ご来院のきっかけは?
自分としては一対一で施術してもらえることがポイントでした。

私の性格上、同じ人に診てもらった方が改善されやすいと思いました。


Q.施術を受けての変化は?
施術を受けた後に動悸がなくなっていることに気づきました。

日常生活でも、精神状態が安定していると感じます。


Q.パニックはどういう状況で起きやすかった?
疲れている時、緊張する場面で起きやすかったです。

人に初めて会うような時には特に感じやすかったです。


Q.何回目の施術で変わった?
大体3〜4回目で変化を感じました。


Q.他の整体との違いは?
まずは施術の際に痛みがないというところ。

私の場合、眠ってしまうぐらいリラックスできることも一般的な整体のイメージと違ったところです。


Q.当院の施術環境について
サロンの雰囲気や空気が良いと思いました。

臭いに敏感な私でも気にせず受けられました。

乾先生の話す時の距離感もちょうど良くて気兼ねせず受けることができました。


Q.同じ症状で悩まれている方にメッセージ
私は高校時代からパニック症状で悩んでおり、他に悩む方の体験記などを見たりしましたが、実際に行動した方は改善されている方が多いと知りました。

まずは一歩踏み出してみることが大事だと思います。

自律神経失調症でお悩みのあなたへ

こちらの記事の途中でもお話ししましたが、私も過去に自律神経失調症を経験したことがあります。

その時は様々な不定愁訴に見舞われて、まともに生活することもできないような状態でしたが、 自分の身体の問題を見つけ出すことで体調はしっかりと回復していきました。

身体が辛いのはもちろんのこと、 「何が原因なのかよくわからない」 ということ自体がストレスになり辛い思いをしたことが記憶に残っています。

この記事を読まれているあなたも、もしかすると私と同じような思いをされているのかもしれません。

しかし、自律神経失調症になるのには必ず原因があります。

当院ではそれらの問題についてしっかりとヒアリングをし、検査を行い施術を通して原因を突き止めていきます。

「自律神経失調症を本気で改善したい」

そう思われているのであれば、ぜひ一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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