院長ブログ

コンパートメント症候群の整体|症状などについて大阪の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、コンパートメント症候群をはじめとするスポーツ障害などの施術現場に携わってきました。

今回の記事では、慢性症状専門の整体師である私の経験をもとに、コンパートメント症候群の症状や当院での整体についてお話ししていきたいと思います。

コンパートメント症候群とは?

コンパートメント症候群とは、主に下腿部に起こる筋肉や腱、神経の壊死を引き起こす障害のことです。

発生する過程としては、交通事故やスポーツなどによる骨折や外傷によって、発生箇所の組織内の圧力が高まることで起こります。

コンパートメント症候群は、特に早期の対処が重要となります。

なぜなら、コンパートメント症候群による組織の壊死は、不可逆的である(元に戻らない)と言われているからです。

下腿は4つの区画に分かれており、それぞれが小さい空間であり内圧が上がりやすい構造になっています。

そのため、コンパートメント症候群が起こりやすいと言われています。

起こりやすいスポーツ

コンパートメント症候群が起こりやすいスポーツについてご紹介します。

よくあるものとしては、

  • バスケットボール
  • ラグビー
  • スキー
  • サッカー
  • 長距離を走る競技


などが挙げられます。

サッカーと長距離競技は主に慢性的な症状の事例として、その他は急性的な症状として起こりやすい傾向があります。

急性期の対処法について

コンパートメント症候群の急性期の対処法についてご紹介します。

起こった時には、まずは応急処置としてRICE法をおこないます。

RICE法とは、

  • Rest・・・安静にする
  • Icing・・・冷却する
  • Compression・・・圧迫する
  • Elevation・・・挙上する


をおこなう方法です。

主に内出血の拡大や痛みを軽減する目的があります。

発生箇所の変形や腫れがひかない、急激な痛みが続く場合はすぐに病院に行かれることをおすすめします。

病院での治療・手術

病院における、コンパートメント症候群の治療や手術についてお伝えしていきます。

発生箇所の内圧が基準値を超えているかどうかによって、手術の是非が判断されます。

手術をおこなう際は、皮膚や筋膜の切開をおこない、高まった内圧を下げる処置がとられます。

その後、回復の程度に合わせてトレーニングなどを用いてリハビリをおこなうことがあります。

整体でできること

コンパートメント症候群が発生した急性期の場合は、整体よりも先に応急処置や病院での治療が優先となります。

その後の亜急性〜慢性期には、整体でのアプローチが有効であると考えます。

あとは、手術をしたからといって全ての症状がなくなるというものではありません。

  • 足の痛み
  • 筋肉の硬さ
  • 運動障害


などが残るケースが多いのです。

それらの症状に対しては、整体がサポートできる部分となります。

当院での整体によるアプローチ

当院でのコンパートメント症候群への整体についてご紹介します。

コンパートメント症候群の慢性期には、局所の痛みや足の動かしにくさ、筋肉の硬さなどが出てくるため、それらの問題を改善しパフォーマンスを高めていきます。

具体的な手順についてご紹介していきましょう。

・構造面の歪みをチェック

姿勢のチェックをしている様子

身体を正常に動かすためには、まずは余計な歪みがないことが大切です。

歩く際には、足だけでなく全身が連動して動いています。

そのため、足以外の歪みについても詳しくチェックしていく必要があります。

・運動機能の検査

足の筋力検査の様子

筋力や反射のテストを通して運動機能のチェックをおこないます。

問題があった場合は、その場でどこが関連しているかを見極めます。

・構造の歪みを施術

足の整体をしている様子

身体は全体性を見てあげることが重要です。

足以外も含めて全ての問題にアプローチしていきます。

・自律神経の調整

身体を回復させるためには自律神経の状態がとても重要です。

受けている最中からウトウトしてきたり、副交感神経が高まっていることが体感できます。

・体液循環の調整

コンパートメント症候群のポイントである「内圧」や筋肉の硬さなどを解消する際には、体液循環がとても重要となります。

これらの問題に対しても、やさしい刺激によって調整していきます。

まとめ

コンパートメント症候群の整体についてまとめていきます。

  • コンパートメント症候群は早期の対応が重要
  • 手術が選択されるケースも多い
  • 手術後も運動障害などの後遺症が残るケースも
  • 整体では後遺症に対するアプローチが可能
  • 足だけでなく、全体を整えることで改善されていく


コンパートメント症候群はスポーツ外傷や事故によって起こるケースが多く、早期の復帰を望まれることが多いかと思います。

手術をしたところがゴールではなく、本来の状態に戻すサポートが必要であると考えます。

こちらの記事でご紹介したように、慢性期の問題については整体によるアプローチが大変有効になってきます。

お困りの方は一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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