院長ブログ

胸の圧迫感の改善|痛みの原因や解消法を慢性症状専門の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、胸の圧迫感をはじめとする慢性症状の施術現場に携わってきました。

今回の記事では、慢性症状専門の整体師である私の経験をもとに、胸の圧迫感の原因や当院での整体による解消法についてお話ししていきたいと思います。

胸周りの不快症状について

骨盤模型を使って説明している様子

胸周りの不快症状でお悩みの方がよく訴える症状についてご紹介していきます。

  • 胸の締め付け感が出ることがある
  • 常に胸周りに不快感がある
  • 胸の骨のあたりに痛みを感じることがある
  • ストレスが溜まった時に胸の圧迫が出る
  • 肩が前に入っているような感覚がある
  • 時々、動悸のような症状を感じることがある
  • なんとなく呼吸が浅いような感じがする

これらは胸の圧迫感や不快感でお悩みの方がよく訴えられる症状の一例です。

症状の感じ方や表現の仕方は人それぞれですが、上記のように胸の圧迫感などで悩んでいる方はたくさんいらっしゃいます。

また、当院にも同じような症状でお悩みの方から、数多くのご相談をいただきます。

胸の圧迫感や締め付けなどの不快症状には、必ずと言って良いほど身体のどこかに原因があります。

胸周りの不快症状が起きるメカニズムを分解していくことで、すべき対処法が見つかりやすくなります。

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胸の圧迫感の原因

胸の圧迫感が起こる原因についてお伝えしていきます。

主な原因としては、

  • 筋肉や骨格の問題
  • 肺炎
  • 胸膜炎
  • 気胸
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 神経症
  • パニック障害


などが挙げられます。

心筋梗塞などの重大な疾患に由来するものもあれば、筋肉や骨格の問題によるものなど様々あります。

一般的には上記のような原因によって起こるとされますが、心臓や循環器自体に問題がなくても、胸の圧迫感は起こる可能性があるということですね。

その他の胸の圧迫感の原因については、後ほど私の臨床経験を踏まえた上で解説していきます。

まずは病院での検査を

胸の圧迫感がなかなか改善されない場合は、まずは循環器内科などの病院を受診されることをおすすめします。

脅かすつもりはありませんが、どんな症状でもその裏に何かしらの疾患が隠れているケースがごく稀にあります。

身体の機能に問題がないのかを一度病院でチェックしていただけますと、ご本人としても安心して整体施術を受けていただけるかと思います。

逆に問題が見つからない場合は、私たちが行なう整体の得意な領域となるため、身体の細部に対しての触診・検査・施術によってアプローチを行ない原因が見つけていきます。

当院には自律神経失調症などでお悩みの方が数多くいらっしゃるため、私の臨床経験ではその随伴症状として胸まわりの不快感を訴える方が非常に多いです。

「これって私だけ?」

と不安に感じていらっしゃる方もご安心ください。

あなた以外にも多くの方が悩まれていますし、胸の圧迫感の症状は臨床上よく見かけるものであり、ちゃんとした施術を行えばかなりの確率で良くなります。

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病院での治療について

病院での胸の圧迫感の治療についてご紹介します。

狭心症や心筋梗塞などの特定の疾患に該当しない(原因が見つからない)場合、いわゆる自律神経のトラブル、不定愁訴として扱われることが多いです。

その場合は、精神安定剤・睡眠導入剤・睡眠薬などを処方されることがほとんどです。

ちなみに、自律神経のトラブルなどは内科・心療内科で取り扱われることが一般的です。

ただし、胸の圧迫感をはじめとする不定愁訴は、薬だけでは根本的に整えることは難しいのが現実です。

なぜなら、薬で症状の 原因を取り除いているわけではない から。

実際に、薬を試してみたけど改善されずに悩まれている方が、

「これって何が本当の原因なんだろう?」

と、病院や薬以外の選択肢を探して、民間療法ならびに整体などに救いを求めて来られるケースが多いようです。

なぜ整体でよくなるのか?

頭、頚部の整体施術をしている様子

整体で胸の圧迫感が改善できる理由について解説していきます。

大きな理由としては、 身体の全ての組織にアプローチできる から。

そもそも、病院で狭心症や心筋梗塞などの特定の疾患が見当たらない、いわゆる不定愁訴では必ず身体のどこかに問題が隠れています。

それを取り除くことこそが改善に必要なプロセスなのです。

一般的には、「整体=筋肉や骨格の矯正」とイメージされる方が多いのではないでしょうか?

たしかに筋肉や骨格も矯正しますが、アプローチできるのはそれだけではありません。

身体の組織には、

  • 筋肉
  • 靭帯
  • 膜組織
  • 体液
  • 神経
  • 血管
  • 細胞

など、ざっと挙げただけでもこれだけ多くのものがあります。

整体では、きちんとトレーニングを積むことで、これらの組織全てに対してアプローチすることができます。

これが、整体で胸の圧迫感を改善に導くことができると言える大きな理由です。

当院では、身体のどの組織にどの深さで、どの範囲で問題が起きているのかを細かくチェックしていきいます。

臨床でよくある胸の圧迫感の原因

私の臨床経験でよく出会う、胸の圧迫感の原因となる部位についてご紹介していきます。

胸周りの膜組織の問題

胸部の解剖図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用】


胸周りの膜組織の問題によって、胸の圧迫感や不快症状を引き起こすケースがあります。

胸周りの膜組織といっても、たくさんの組織で構成されています。

  • 胸筋
  • 肋骨
  • 胸骨
  • リンパ
  • 鎖骨
  • 胸膜
  • シブソン筋膜
  • 心臓
  • 横隔膜

などがあり、他にもまだたくさんあります。

それらの組織のどこかで制限や硬さが起きているケースが多いため、整体によって原因を取り除いていきます。

(女性の場合、直接局所を触れるようなことはありません。隣接する組織を経由して調整することが可能です。)

背骨の問題

背骨のイメージ図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用、編集】

胸の圧迫感・締めつけを抱える方は、背骨の問題を抱えている人が多いと感じています。

その理由のひとつとして、背骨と胸周りの神経的なつながりが挙げられます。

私たちの身体は、脳や脊髄などの中枢から出た神経によって栄養されており、圧迫感・締めつけ感などの症状もこの神経によって感覚が伝わっているのです。 

下の図は、私たちの身体の神経支配の領域を示したものです。

胸周りの神経支配の解剖図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用】

図で示した胸まわりに、T1〜T6と書かれていますね。

これは「第1胸椎から第6胸椎の神経が担当するエリア」ということを教えてくれています。

つまり、同じ背骨のエリアで歪みや硬さなどの問題が起きていれば、胸周りに何らかの症状を引き起こす可能性があるということが分かります。

このように、胸周りの局所に問題がなくても、背面の関節の問題が胸の圧迫感の原因となるケースがあります。

手の問題

手の骨格模型

手の問題によって、胸の圧迫感などの症状を引き起こしているケースがあります。

その理由として、手と胸部の発生学的なつながりが挙げられます。

発生学的には、胎児期に手が生えて伸びていく際、心臓や胸膜といった胸の周辺組織が起点となって出来上がっていきます。

そのため、手で起きている問題は胸の組織にも影響を与え、逆に胸の状態が手に影響を与えたりと相互に関連するのです。

特に、パソコンなどの機械操作を長時間行なっていると、強い力を入れている訳ではなくてもかなりの疲労が手や腕に溜まっていきます。

他にも、筋膜のつながりや東洋医学的な経絡の観点、手と脳の神経支配の関連などから、胸の圧迫感と手の問題は切り離せない関係にあると感じています。

当院での胸の圧迫感の整体

当院における、胸の圧迫感を解消する整体の流れについてご紹介していきます。

・構造面のチェック

歪みや可動域制限など、全身の構造面をチェックしていきます。

胸の圧迫感と関連しやすい箇所については、さらに細かくチェックしていきます。

・神経学的検査

神経学的検査をしている様子

神経学的検査を用いて、神経伝達の状態をチェックしていきます。

胸の圧迫感の原因の際にもご紹介した通り、神経支配と胸周りの症状は深く関連するため、どこかでエラーが起きていないかを把握しておく必要があります。

・全身の構造へのアプローチ

肩背部の整体施術の風景

全身調整を行い、胸の圧迫感に関連する問題を取り除いていきます。

体幹部だけでなく、上肢や下肢などの末梢の問題も胸の圧迫感に関連するため、細かくケアを行っていきます。

・体液循環の調整

足の整体をしている様子

血液・リンパ液・脳脊髄液(CSF)をはじめとする体液循環を整えていきます。

胸部にはリンパの集合体が存在するため、特にリンパ系の調整も大切となってきます。

・自律神経の調整

自律神経の調整をしている様子

やさしい刺激の整体で、自律神経に対してアプローチしていきます。

身体の機能回復には、自律神経の状態が非常に大きく関連するため、構造面とともに神経の状態も同時に整えていきます。

当院で胸の圧迫感を改善された方の声

当院で整体を受けられて、胸の圧迫感が改善された方の声をご紹介します。

パニック症状・動悸・胸の締め付け感【20代男性 O様】

(以下文字起こし)

Q.来院前のお悩みは?
胸の締め付け感が強かったのと、あとは不定期的にくるパニック症状、動悸で悩んでいました。


Q.病院には行かれましたか?
一応、精神科には行きました。
主には口頭で質問されたりして、「おそらくパニック症状が出ているんだろう」と言われて、それに対する精神薬を処方されました。


Q.精神薬の効果はどうでしたか?
正直、効いているのかあまりよく分からなかったです。
薬の飲み始めの時に、吐き気があったり日中の眠気などの副作用がありました。


Q.他に取り組まれていたことは?
生活習慣が乱れている自覚があったので、なるべく早寝早起きを心がけたり、ウォーキングなどの運動を週に一度程度するようにして気分のリフレッシュを心がけていました。


Q.それによる症状の変化は?
正直あまり変化はなかったです。


Q.ご来院のきっかけは?
自分としては一対一で施術してもらえることがポイントでした。
私の性格上、同じ人に診てもらった方が改善されやすいと思いました。


Q.施術を受けての変化は?
施術を受けた後に動悸がなくなっていることに気づきました。
日常生活でも、精神状態が安定していると感じます。


Q.パニックはどういう状況で起きやすかった?
疲れている時、緊張する場面で起きやすかったです。
人に初めて会うような時には特に感じやすかったです。


Q.何回目の施術で変わった?
大体3〜4回目で変化を感じました。


Q.他の整体との違いは?
まずは施術の際に痛みがないというところ。
私の場合、眠ってしまうぐらいリラックスできることも一般的な整体のイメージと違ったところです。


Q.当院の施術環境について
サロンの雰囲気や空気が良いと思いました。
臭いに敏感な私でも気にせず受けられました。
乾先生の話す時の距離感もちょうど良くて気兼ねせず受けることができました。


Q.同じ症状で悩まれている方にメッセージ
私は高校時代からパニック症状で悩んでおり、他に悩む方の体験記などを見たりしましたが、実際に行動した方は改善されている方が多いと知りました。

まずは一歩踏み出してみることが大事だと思います。


※個人の感想です。全ての方に効果を保証するものではありません。

まとめ

胸の圧迫感についてまとめていきます。

  • 胸の圧迫感は疾患が原因となる場合がある
  • 原因がわからない不定愁訴のケースも多い
  • 手や背骨などの局所以外の問題も改善のカギ
  • 構造・体液・神経、全体のバランスを整えていく必要がある

胸の圧迫感を訴える方の中には、病院に行っても特に原因が見当たらずに困っている方がたくさんいらっしゃいます。

こちらの記事でお伝えしているように、胸の圧迫感には必ずと言って良いほど身体のどこかに問題があります。

当院では、様々な検査や施術を通して症状の原因を見つけていきます。

「他では良くならなかった」
「根本的に改善したい」


そんな思いをお持ちの方は、一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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