院長ブログ

妊婦の便秘解消の整体|原因や対策について妊産婦ケアに強い整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、妊婦の便秘をはじめとする妊産婦ケアの施術現場に携わってきました。

今回の記事では、慢性症状専門の整体師である私の経験をもとに、妊婦の便秘の原因や当院でのマタニティ整体についてお話ししていきたいと思います。

妊娠中の便秘について

妊娠中は、ホルモンバランスの影響などにより、便秘を引き起こしやすいと言われています。

主には、妊娠維持に必要なホルモンが作用して、腸の動きを弱めてしまうことが挙げられます。

他にも、子宮が大きくなるのに従い、腸の働きを弱めてしまうことなどの説があります。

一度便秘になってしまうと、なかなか出ない時期が続いたり痔に悩まされたりと、多くの妊婦さんが頭を抱える症状のひとつです。

妊娠中の便秘の原因

妊婦の便秘が起こるのには、いくつかの原因があります。

それぞれご紹介していきます。

ホルモンバランスの影響

妊娠中のホルモンバランスの影響が、便秘を引き起こすきっかけとなります。

妊娠中に分泌される「プロゲステロン」というホルモンには、腸の動きを抑える働きがあるため、分泌の状況によっては排便がスムーズに起こらなくなる可能性があります。

このホルモンの影響の程度には個人差があり、便秘症状の状態は十人十色です。

運動不足によるもの

運動不足についても、便秘を引き起こしやすくする要因のひとつとなります。

腸は迷走神経によって支配されていますが、その他にも身体の筋肉の収縮によって蠕動運動が活性化されます。

そのため、運動不足によって腸の蠕動運動が弱まり、便秘を招く可能性が高くなります。

妊娠をきっかけに運動量が少なくなるケースが多く、それが妊婦の便秘の一因になってしまうということです。

水分不足によるもの

水分摂取が少ないことによって、便秘が起こっている可能性があります。

水分摂取が少ないと、便の状態が硬くなってしまいスムーズな排便の妨げとなります。

単純な水分不足が関連するのはもちろんのこと、つわりなどで吐いてしまったり食べ物を十分に摂取できないなど、二次的に起こる水分不足からも便秘を引き起こしやすくなります。

一般的な治療法について

妊婦の便秘における一般的な治療法についてご紹介します。

病院で便秘の相談をした場合、多くは「酸化マグネシウム」などの塩類下剤を用いて治療が始まります。

酸化マグネシウムは体内に残りにくく、長期的に服用が可能であるため取り入れられています。

しかし、妊婦さんが大量に摂取した場合は、子宮収縮などを誘発するため用量には注意が必要です。

市販の便秘薬では、成分によっては妊娠中に摂ることが好ましくないものもあるため、自己判断で使用せずにかかりつけの医師に相談することが必要です。

その他、

  • 入浴などで温める
  • 栄養・食生活の見直し
  • ストレスの軽減


など、主に生活習慣を改善することが治療の一環となります。

便秘による胎児への影響は?

便秘と胎児への影響についてご説明します。

実際のところ、「胎児に影響を及ぼすほどに便が体内に溜まる」ということはほとんどありませんのでご安心ください。

しかし、便秘による母体への身体・精神的ストレスは、少なからず胎児への二次的な負担となります。

できる限り改善することが望ましいので、早めに対処していきたいところですね。

当院での妊婦の便秘の整体

当院での妊婦の便秘に対する整体や、施術時のポイントについてご紹介していきます。

・排便中枢にアプローチ

仙骨を示した骨模型

私たちの身体には排便中枢というものがあり、便が一定量溜まったら「そろそろ排便しましょう」と反射機能が働きます。

その排便中枢は、骨盤を構成する骨のひとつである仙骨(仙髄)にあります。

妊娠中はこのあたりの歪みが起こりやすい時期であるため、排便中枢がある仙髄にも何らかの影響を及ぼすと考えます。

そのような観点から、仙骨などの骨盤周りの調整は、便秘改善にも有効な手段のひとつと位置付けています。

・お腹周りの環境を整える

内臓の整体をしている様子

腸がおさめられている腹部周辺へのアプローチも重要となります。

まず、「妊娠する」ということの捉え方ですが、

  • 胎児にお腹のスペースを譲る
  • 胎児に栄養を分け与える


この2つが重要となります。

栄養については、実際に食事やサプリメントなどからとっていただく必要がありますが、お腹のスペースについては歪みや硬さが出ていれば整体などでの調整が必要となります。

・体液循環を整える

水分摂取が便秘に大きく関わるのと同じように、体液循環が便秘改善のポイントになります。

例えば、肝臓はアルコールを分解する作用がありますが、アルコールの過剰摂取などで疲弊してくると臓器自体が硬くなったりします。

「硬くなる」ということは、「水分が少なくなる」ということです。

同じ身体の組織として、腸についてもそれは同じこと。

当院では、それらの体液に働きかけて、便秘解消に必要なアプローチをおこないます。

妊娠中でも整体を受けても良いの?

問診をしている様子

しっかりと身体の状態に配慮すれば、妊娠中の整体に全く問題はありません。

むしろ、今回のような妊婦の便秘を改善させるためには、とても重要なものだと私は考えます。

早産や流産などとの関連についてよく議論されますが、そのほとんどは遺伝子的な要素がほとんどを占めています。

そのため、常識的な範囲での刺激による整体では、そのような反応が起こるとは考えにくいです。

ただし、当院では念の為、ご家族の同意を頂いた上でのご予約をお願いしております。

ちなみに、うちの奥さんの妊娠中もずーっと家でマタニティ整体をしていました。

妊娠週数に合わせて、施術のやり方を臨機応変に変えていました。

自宅でのマタニティ整体の様子

↑自宅にて。この時ちょうど妊娠6ヶ月。

家に抱き枕型のヨギボーがあったので、うまいことUの字にしてマタニティ枕として代用していました。笑

手前味噌ではありますが、妊娠中に特に目立ったトラブルもなく無事に子供を産んでくれ、産後も元気に育児に取り組んでくれています。

妊婦用のうつ伏せ枕もあります

マタニティ整体専用のクッション

他の皆さんと同じように受けていただけるよう、妊婦さん専用の枕もご用意しております。

安定期以降、お腹の出具合やうつ伏せ時の負担を確認しながらおこなっていますが、大体の方が「うつ伏せになれるの久しぶり〜」と喜んでいただけます。

ちなみに、横向きに寝た状態や座った姿勢での調整も可能です。

マタニティ整体を受けられた方の声

当院でマタニティ整体を受けられた方の声をご紹介していきます。

マタニティ整体を受けた方の声
【当院のGoogleレビューより引用】

※個人の感想です。全ての方に効果を保証するものではありません。

まとめ

妊娠中の便秘についてまとめていきます。

  • 妊娠中の便秘にはホルモンバランスが関与
  • 一般的な治療では酸化マグネシウムを用いる
  • 便秘による胎児への影響は心配しすぎなくて◎
  • 当院では排便中枢・腹部・体液の調整を重要視
  • 妊娠中の整体は安全性に配慮すれば問題なし


妊娠中の便秘に悩まされている方は数多くいらっしゃいます。

また、早期に改善しないと、慢性化する可能性も無視できません。

こちらの記事でお伝えしたように、妊娠中の便秘の原因は人それぞれあり、対処法についても十人十色です。

「薬でも改善されなかった」
「薬はなるべく使いたくない」

そのように感じられている方は、ぜひ一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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