院長ブログ

妊婦の足のつりの整体|原因や予防について大阪の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、妊婦の足のつりをはじめとする妊産婦ケアの現場に携わってきました。

今回の記事では、慢性症状専門の整体師である私の経験をもとに、妊婦の足のつりの原因や当院での整体による予防などについてお話ししていきたいと思います。

妊娠してから足がつりやすくなった

座って子供を抱くお母さんたち

「妊娠してから足がつりやすくなった」

そう感じる妊婦さんが非常に多いようです。

妊娠中の足のつりは、臨床的にも頻繁に起こるものとして有名です。

足がつりやすいタイミングとしては、

  • 就寝時
  • 朝起きた時


が特に多いと言われています。

一般的に「足がつる」といえば、運動などで力を加えた際に起こりやすいですが、妊婦さん特有の体質や状況もあってか、これらの就寝前後に起こるケースが多いです。

一般的な足のつりとは違い、妊娠中であるということも考慮した上で予防する必要があります。

妊婦が足のつりを感じる割合

妊娠中の女性が足のつりを感じる割合についてご紹介していきます。

あるデータによると、 妊娠した女性の約60% が妊娠を機に足のつりを感じるようになった、と明かしています。

妊娠初期は比較的少ないですが、妊娠後期になるにつれて発生頻度が上がってくる傾向にあります。

また、妊娠週数を重ねることでさらに起こりやすくなってくるのが、妊娠中の足のつりの特徴でもあります。

確率的に見るとかなり身近な症状ではありますが、だからといってどうしたら良いのかと言われれば、確かな予防策を持っている方は意外と少ないように思います。

本人しか分からない辛さ

足がつる症状については、実際に感じる本人にしか分からない辛さがあります。

妊娠中の足のつりは高い頻度で起こる上に、ひどい場合では毎日何回も足がつるような人もいます。

もちろん私自身も足がつったことは何度かありますが、ひどい痛みを感じるレベルでの足のつりは人生でも数えるぐらいしかありません。

しかも、最後に感じたのはいつだったか忘れたぐらいです。

足のつりで悩まれている方のお話を聞いていると、意外にも周りに気持ちを理解してもらえないケースも多いようです。

また、どのタイミングでくるのか分からない、頻繁に起こる、ということに対してストレスを感じている方が多いように思います。

そばにいるご家族の方も、親身になって対応してあげる必要があります。

妊娠中に足がつる原因は?

妊娠中に足がつる原因についてお伝えしていきます。

一般的に言われている原因としては、

  • お腹が大きくなることでの負担増加
  • 血行不良によるもの
  • 栄養不足
  • 運動不足


などのものが挙げられます。

お腹が大きくなることで身体の重心が変わってしまったり、それによって身体の使い方に変化が起きたりするので、確かに構造的な負担は増えてきます。

運動不足になってしまうと、血液をはじめとする体液循環・栄養の消化吸収にも影響が及びます。

特に栄養面では、

  • ナトリウム
  • カルシウム
  • カリウム
  • マグネシウム


などのものと、足のつりが関連してきます。

上記のミネラル類は筋肉の伸縮性に大きく関わるため、不足することによって足のつりが引き起こされやすくなります。

そのため、足のつりの予防では、栄養面の強化も重要な要素のひとつとなります。

一般的な足のつりの予防対策

足の骨模型

一般的な足のつりの予防対策についてご紹介していきます。

よくあるものとしては、

  • 急な体重増加を避ける
  • 運動をする
  • 栄養に気をつける
  • 冷やさないようにする
  • マッサージをする


などのものがあるかと思います。

私から見ても、どの対策も間違っていないと思います。

しかしここで重要なのは、何が原因で足がつっているのかということ。

運動不足の場合もあれば、栄養面の問題によって起きているケースまで、その人によって原因は様々です。

また、身体の構造面に歪みなどが起こって足がつりやすくなるケースも多々あります。

上記の予防対策だけでは改善されない場合、身体の構造や機能自体にも目を向けて予防することが必要となってきます。

よくあるご質問(足のつり編)

足のつりに関して、よくいただくご質問にお答えしていきます。

つった時はストレッチした方が良い?

足の整体施術をしている様子

つった瞬間におこなうストレッチについて解説していきます。

足のつりについて検索していると、ほとんどのページで「ストレッチをして伸ばしましょう」と書かれています。

つっている時には局所が強く縮んでいる訳ですから、確かにストレッチをして伸ばした方が良さそうな気がしますよね?

しかし、筋肉の中には筋紡錘(きんぼうすい)といって、筋肉の伸び縮みを感知する受容器(センサー)が存在します。

この受容器は、過度に筋肉が伸ばされていると感じたら、逆に縮めようとする性質を持っています。

そのため、ストレッチを強くおこなってしまうことで逆効果になる場合があります。

ストレッチの際はなるべくやさしくおこなうことで、再発を防ぐことにもつながります。

整体で足のつりを予防できる?

整体による足のつりの予防についてお話ししていきます。

これまで、足のつりの一般的な予防法についてお伝えしてきました。

しかし、整体などの施術でも足のつりの予防効果は十分期待できます。

なぜなら、足のつりの原因となる「身体の構造面の問題」にアプローチが可能だからです。

妊娠中の女性の中には、足がひどくつるような方もいればさほど気にならないレベルの方まで、症状の程度や状態は様々あります。

確かに、生活習慣や栄養などの要素ももちろん関わりますが、もともと持っている身体の歪みや問題も大きく関わってくるはずです。

例えば、足首が柔らかくて筋肉に柔軟性のあるタイプの方と、足首が硬くて冷え性の傾向のある方、どちらの方が足がつりやすいと思いますか?

感覚的に答えはわかりますよね?

そうです。

もともと持っている身体の要素も、足のつりに関わってくるのです。

整体施術では、それらの問題にダイレクトにアプローチをし、妊娠中の足のつりを改善に導くことができると私は考えています。

妊娠中に整体を受けても良いの?

患者さんへのヒアリング風景

結論からお伝えすると、妊娠中でも整体は受けられます。

というか、むしろ受けておいた方が良いです。

なぜなら、妊娠中の身体の問題を薬などを使わずに自然に解消することができるから。

また、マタニティ整体を通して、赤ちゃんの成長・発達のサポートにもつながります。

赤ちゃんの成長発達は生まれてからではなく、お腹の中にいる時からスタートしているのです。

妊婦さんのお身体に対しての適切な知識や施術における禁忌事項、この2つをきちんと押さえておけばマタニティ整体は安全に行うことができます。

ちなみに、うちの奥さんの妊娠中もずーっと家でマタニティ整体をしていました。

妊娠週数に合わせて、施術のやり方を臨機応変に変えていました。

自宅でのマタニティ整体の様子

↑自宅にて。この時ちょうど妊娠6ヶ月。

家に抱き枕型のヨギボーがあったので、うまいことUの字にしてマタニティ枕として代用していました。笑

手前味噌ではありますが、妊娠中に特に目立ったトラブルもなく無事に子供を産んでくれ、産後も元気に育児に取り組んでくれています。

当院の妊婦の足のつりの整体

当院での妊娠中の足のつりに対する整体についてご紹介していきます。

妊婦さん専用のうつ伏せ枕もご用意しておりますので、楽な姿勢で施術を受けていただけます。

マタニティ整体のクッション

同じ姿勢が続くと辛くなってくるかもしれませんので、その際はご遠慮なくお申し出ください。

横向きや、座位での施術も可能です。

続いて、当院でのマタニティ整体の流れについてご紹介していきます。

・全体の構造チェック

姿勢のチェックをしている様子

全身の構造面のチェックをおこないます。

症状が起こるのは足かもしれませんが、実際には他の箇所にも原因があることがほとんどです。

なぜなら、身体は全身が膜の組織でつながっており、それぞれが連動して動いているから。

まずはあなたの身体の構造面に問題がないのか、細かくチェックして状態をシェアしていきます。

・神経系統のチェック

足の筋力検査の様子

神経学的検査を用いて、筋反射や関節の位置覚などの状態をチェックしていきます。

足の筋肉は神経によって支配されています。

もしも、神経の通り道でトラブルが起きていたとしたら、当然その支配を受ける筋肉にも何らかの問題が生じます。

神経のトラブルと聞くと大げさな感じがしますが、どなたにでも起こり得ることです。

整体施術を通して、またはセルフケアによって改善することが可能です。

・構造面へのアプローチ

足の整体をしている様子

整体によって全身の構造面にアプローチしていきます。

足はもちろんのこと、それと連動する別の箇所まで細かく調整していきます。

・体液循環の促進

足の整体施術の様子

体液系の循環を整えていきます。

私の経験上、この体液循環の調整が足のつり改善に対して、非常に効果的であると感じています。

寝ている時は、起きている時に比べて体液循環や心拍出量は低下します。

冒頭でもお伝えしましたが、足のつりは就寝時や起床直後に起きやすいと言われています。

就寝の前後に起きてくるということは、この循環が密に関わってきます。

そのため、当院では血液・リンパ液・脳脊髄液(CSF)など、様々な体液循環へのアプローチをおこなっています。

・自律神経の調整

自律神経の調整をしている様子

自律神経へのアプローチをおこなっていきます。

足のつりは、脳神経や筋肉との神経伝達の問題によっても起こります。

そのため、自律神経の調整をおこなうことが、足のつり改善のひとつの要素となると考えられます。

当院でマタニティ整体を受けた方の声

当院でマタニティ整体を受けられた方の声をご紹介していきます。

マタニティ整体を受けた方の声
【当院のGoogleレビューより引用】

※個人の感想です。全ての方に効果を保証するものではありません。

まとめ

妊婦の足のつりの整体についてまとめていきます。

  • 妊娠中はそもそも足がつりやすい状態にある
  • 約60%の方が妊娠してから足のつりを経験
  • 栄養や身体の構造面の影響を大きく受けている
  • ストレッチで伸ばすことが逆効果になることも
  • もともとの身体の問題によって起きるケースが多い
  • 当院では構造・神経・体液に注目して全身調整する


「足がつる」と聞くと、些細な症状のように感じられるかもしれませんが、症状の程度や頻度によってはかなり辛い思いをすることにもつながります。

こちらの記事でご紹介したように、日常生活の問題と身体自体の問題、それぞれに妊婦の足のつりの原因が存在します。

当院では、それらを踏まえて全身をケアすることで、妊娠中の足のつりは十分解消できると考えます。

妊娠中の足のつりでお悩みの方は、一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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