院長ブログ

産後うつの整体|原因や症状について大阪の妊産婦ケアに強い整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、産後うつをはじめとする妊産婦ケアの施術現場に携わってきました。

今回の記事では、慢性症状専門の整体師である私の経験をもとに、産後うつの原因や症状・当院での整体についてお話ししていきたいと思います。

産後うつの概要

産後うつについてご説明していきます。

産後うつは、出産後の女性であれば誰にでも起こりえる身近なものです。

うつ病と同じような症状により産後ママを苦しめるもので、出産後の生活サイクルの変化・肉体的・精神的疲労が関連して起こると言われています。

とある調べによると、程度に差はあれど、出産した女性の約半数が産後うつを経験しているとも推測されています。

パワーが必要な子育て時期に、ママに元気がないと家庭も大変な状態になってしまいます。

産後うつの病態を理解した上で、早期に対処していくことが大切です。

産後うつのセルフチェック

座って子供を抱くお母さんたち

産後うつのセルフチェックについてご紹介していきます。

以下の中から、ご自身に当てはまるものをチェックしてみましょう。

  • 気分が上がらずいつも沈みがち
  • 何をしてても楽しく感じられない
  • 先のことを考えてよく不安になる
  • なかなか興味が湧いてこない
  • 身体がだるくて動きたくない
  • 人に会うのがおっくう
  • 自分の考えがまとまらない
  • 自分を責めたり、無価値だと感じてしまう
  • 目の前のことに集中できない
  • イライラしやすく、周りに理解されない


これらに複数当てはまったり、産後から数週間以上同じ状態が続くのであれば、産後うつの可能性が考えられます。

産後うつへの対処法について知り、実際に行動を起こしていく必要があります。

マタニティブルーとの違い

産後うつとマタニティブルーの違いについて解説していきます。

「産後うつ=マタニティブルー」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、それぞれには違いがあります。

まずマタニティブルーは、出産後のホルモンバランスの急な変化によって起こり、産後2週間前後でおさまることが多いと言われています。

いわゆる生理的な反応の一部であるため、病気ではないと捉えます。

それと比較して、産後うつの場合は産後の数週間ではおさまらず、ひどいケースでは年単位で引きずってしまう人までいる中長期的なものです。

該当する場合、病院などでの治療を勧められるケースが多くなってきます。

産後うつの原因は?

産後うつの原因についてご説明していきます。

一般的な産後うつの原因としては、

  • 出産に伴う体力の低下
  • 肉体的な疲労の蓄積
  • 環境の変化に伴う自律神経の乱れ
  • 育児などでの精神的ストレス


などのものが挙げられます。

産後の時期は、人生の中でもかなり大きな身体の変化を迎える時です。

その状況において、上記のような負担が重なることが産後うつ発症の原因となってしまいます。

病院での治療法について

病院における産後うつの治療についてご紹介していきます。

産後うつの治療は、かかりつけの医師や心療内科・精神科などで受けられます。

治療法のメインは薬物療法で、抗うつ剤や抗精神薬を用いてうつ状態をコントロールしていきます。

この薬物療法によってうまく現状を打破できる人もいれば、そこからうまく抜け出せずに薬に頼って生活することになるケースもあります。

また、家族間での対話をおこなうなど、身内でのサポート体制を整えることも治療の一環です。

薬物療法の注意点(INUIの見解)

骨盤模型を使って説明している様子

薬物療法の注意点について、私の見解も交えてお話ししていきます。

たしかに、薬物療法を経て回復していく人もいますが、取り扱いには注意が必要です。

眠気や喉の渇き、全身倦怠感などの副作用はもちろんのこと、中枢神経に作用する薬であるため、長期的に服用することで離脱症状が出たり依存状態に陥ったりもします。

中には、精神的な不安や不眠などを理由に薬物の服用を正当化するようになったり、自分ではコントロールが難しくなるケースもあります。

後ほどご説明しますが、身体自体の問題が精神面への影響を及ぼすこともあるため、薬だけでは改善できない領域も実際に存在します。

むしろ、身体の問題を無視して薬を使ってしまうことで、身体への負担が増えたり薬物の依存症に悩まされることだってあります。

薬を服用する際は、そのような身体との関連性についても熟慮する必要があります。

産後うつに共通する身体の問題点

産後うつの方のお身体の共通点について、私の臨床経験を踏まえてご説明していきます。

後頭部や首の硬さ

後頭部の骨や神経のイメージ図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用、編集】

うつ傾向のある方は、後頭部や首回りが緊張している人が非常に多いです。

腕をよく使うと筋肉が緊張するように、頭も使うと周辺組織が緊張してきます。

典型的な例としては、「眉間にシワが寄る」という現象。

あれも、考え事をしたりストレスを受けている場合に起きてくるものです。

それと同じように、産後のストレス、不安、考え事などが影響した結果、頭や首周りに緊張が出てきている可能性が考えられます。

背骨の問題

背骨の検査をしている風景

背骨の問題も産後うつに関連してきます。

背骨は、自律神経の中でも交感神経という神経をつかさどっています。

交感神経は身体を興奮・覚醒させたり、活動的にさせる働きがあります。

しかし、うつ状態の方はこの働きがうまく機能せず、気持ちの落ち込みや動くことがおっくうになってしまいます。

そのあたりを正常化するために、骨格の調整もおこなっていきます。

前胸部の硬さ

胸部の解剖図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用】

前胸部には筋肉・関節・膜組織リンパなどの様々な組織がありますが、うつ傾向の方はこのあたりに硬さを持っているケースが多いです。

例えば、何か考え事をしたり不安な状態の時は、背中や姿勢も丸まりがちですよね?

この際に背中は丸まりますが、前胸部のあたりはギュッと縮んでいる状態になります。

そのようにして起きた緊張によって、前胸部の組織の硬さを生むのだと私は考えています。

当院での産後うつの整体

当院での産後うつの整体の流れについてご紹介していきます。

・ヒアリング

患者さんへのヒアリング風景

まずはじっくりとお話をお伺いします。

産後うつでは、場合によっては「自分に味方はいないんじゃないか?」と感じて孤立してしまう人もいます。

ヒアリングの際に私が大切にしていることは、「ジャッジしない」ということです。

こちらの主観はまず捨てて、あなたのお悩みをありのままお伺いします。

・構造面のチェック

首の動きをチェックする様子

全身の構造面の問題についてチェックしていきます。

「産後うつに共通する身体の問題点」でもお伝えしたように、頭頸部や背骨・前胸部なども関連するため、細かくチェックしていきます。

・神経学的検査

脳神経の検査をしている様子

神経学的検査をおこない、脳神経の状態や身体の位置感覚をチェックします。

産後うつと脳神経は深く関連するため、改善に導くのに重要なポイントとなります。

・構造面の調整

「産後うつに共通する身体の問題点」でもお伝えした、頭・首・背骨・前胸部などを中心に全身の組織を調整していきます。

・体液循環の調整

足の整体をしている様子

血液・リンパ液・脳脊髄液(CSF)をはじめとする、体液循環を調整していきます。

産後うつに関わる神経伝達は、体液系の状態によっても機能性が変わるため、改善のために必要なポイントとなります。

・自律神経系の調整

自律神経の調整の整体

自律神経へのアプローチをおこなっていきます。

産後うつには、神経系の状態が深く関わります。

身体には神経が全身に張り巡らされており、それらがうまく交流することによって身体は動きます。

また、何か考え事をしたり、精神状態の統制なども神経の状態が関連してきます。

薬物療法の場合、これらの脳や神経に作用させていくのですが、神経の状態が良くなっている訳ではなくマヒさせているような状態となります。

当院の整体では、これらの器官に対して副作用のない自然な方法で整えることが可能です。

産後うつでお悩みのあなたへ

私は出産経験はありませんが、うつ状態になった経験はあります。

その時にはもう「この世の終わり」というか、全てを投げ出したいような気分になったり、1人で孤独になっていた記憶があります。

しかし、この記事でもお伝えした通り、整体でできることは筋肉や骨格の調整だけではありません。

うつに関わる中枢機能や自律神経の調整など、あなたが本来もつパフォーマンスに戻していくために身体の組織全てに働きかけることができます。

整体施術によって、あなたの状態が変わる可能性が十分にあるのです。

今のあなたは、一時的にスイッチが入らなくなっている状態です。

薬を使えば無理やりスイッチを入れることもできますが、身体の問題を無視していては「焼け石に水」の状態になってしまいます。

症状を感じているのはあなたの身体、その状態を回復させるのもあなたの身体。

当院では、それを踏まえた上で産後うつの根本原因に対してアプローチしていきます。

あなたが少しでも早く回復するよう、サポートさせていただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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