院長ブログ

むちうちの整体|症状や治療について大阪の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、むちうちをはじめとする痛みの施術現場に携わってきました。

今回の記事では、慢性症状専門の整体師である私の経験をもとに、むちうちの症状や当院での整体についてお話ししていきたいと思います。

むちうちについて

むちうちとは、主に自動車の事故(追突、衝突、急な停車etc…)を通して受けたダメージによって起きる種々の症状のことです。

皆さんも「むちうち」という言葉についてはご存知だと思います。

その名の通り、事故の際にムチを打つ時のように首がしなり、衝撃が加わることからそのように呼ばれているようです。

正式には、「頚椎捻挫(けいついねんざ)」「外傷性頚部症候群」「頚部挫傷(けいぶざしょう)」などと呼ばれています。

特徴としては、起きた瞬間や直後に痛みを感じるケースはもちろんのこと、しばらくして後遺症に悩まされたり、なかなか根本改善に至らないケースがあったりします。

事故の時には、興奮状態で気がつかなかったような痛みや違和感も、時間が経過してから感じ始めることがあります。

むちうちの症状一覧

むちうちの症状は非常に多岐にわたります。

その中から一部をご紹介します。

  • 首の一部が痛む
  • 首の周囲がひどく重い
  • 首が回らなくなった
  • ひどい肩こりが取れない
  • 頭痛がする
  • 吐き気がする
  • めまいが起こる
  • 手の力が入りにくい
  • 手先が勝手に震える
  • 手や足の指先の感覚が麻痺している
  • 睡眠障害が起きる


などが挙げられます。

首周りの症状を中心に、一見関係なさそうな手や足の症状が出ることもあったりします。

病院での診断・治療

むちうち症状が出たり、交通事故に遭われた場合は、一般的にはまず整形外科を受診することになります。

整形外科では、レントゲンをとって骨に異常がないかの確認、必要に応じてMRIを用いるケースもあります。

事故の直後に自覚症状がなくても、病院で検査してみると局所に問題が見つかる場合も。

交通事故の場合、保険会社とのやりとりの中で診断は必ず必要となるため、とりあえず検査を受けてその際の状況を記録してもらいましょう。

主な治療法としては、

  • 冷やす
  • 湿布を貼る
  • 痛み止めの処方
  • ブロック注射
  • 理学療法(リハビリなど)
  • コルセットの使用
  • 牽引(けんいん)治療


などが病院での主な治療法となります。

整形外科での治療の基本的な考え方として、①安静にする②炎症を抑える②リハビリで動かす、という流れがあります。

痛みが改善するまでには、軽度であれば3ヶ月、ひどい場合はそれ以上かかると言う医師が多いようです。

整骨院での治療について

問診をしている様子

整骨院におけるむちうちの治療についてお伝えしていきます。

一般的なものとしては、

  • 電気を当てる
  • マッサージをする
  • 超音波を当てる


などのものがあります。

ただし、整骨院でのむちうちの治療を受ける場合には、保険会社とのやりとりの中でその妥当性が説明できなければなりません。

担当してもらう先生との間で、取り次ぐためのコミュニケーションをとっていただく必要もあります。

むちうちの整体で大切なこと

頭、頚部の整体施術をしている様子

むちうちの整体で大切なことについてお伝えしていきます。

むちうちは交通事故の大きな衝撃によって起きるものです。

その際の衝撃によって首の周辺組織が損傷しているため、

  1. 局所の組織の修復
  2. 周辺環境の整備


この2つが非常に大切となります。

それぞれご説明していきます。

局所の組織の修復

後頭部の骨や神経のイメージ図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用、編集】

むちうち施術では、事故の衝撃によって起こった組織の修復が優先事項です。

また、身体の組織が修復されるには、体液循環がとても重要となります。

なぜなら、体液の循環によって炎症物質や発痛物質を排泄したり、修復に必要な栄養を運ぶことができるからです。

まさに免疫に関わってくるところなので、この組織の回復に要する体液循環がポイントとなります。

周辺環境の整備

背骨のイメージ図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用】

ここでの周辺環境とは、痛んでいる首の組織の近くにある頚椎やそのほか全身のことを指しています。

正式名称が「頚椎捻挫(けいついねんざ)」と言うだけあって、関節などにも確実に歪みなどの問題が起きているはずです。

その歪みを解消しておくこともむちうちの整体で大切なことです。

頸椎の歪みについてはかなり複雑なため、実際にひとつずつ関節の検査をした上で、的確に矯正をしていく必要があります。

病院でも牽引(けんいん)治療などがおこなわれますが、引っ張れば頸椎の歪みが取れるほど単純なものではないのが実際のところです。

実は、首の治療だけでは治りづらい

むちうちの症状は、首の治療だけでは治りにくいということをご存知でしたか?

その理由は、むちうち症状の 原因が首だけにあるとは限らない からです。

むちうちは首の局所に強い衝撃を受けることで起こりますが、症状がすぐには良くならないことが多いです。

そのため、「首が痛いな〜、重いな〜」と感じて不自然な姿勢で生活した結果、その負担が他の箇所にも波及することがあるのです。

例えば、首をどちらか片方に傾けると痛む際は、上のものを取ろうとした時などに使う腕に偏りが出たり、変な姿勢で取ろうとするため背中や腰に負担がかかったりもします。

それらを考慮して、当院では全体性を重要視した施術をおこない、あなたの痛んでいる箇所はもちろんその他の箇所のどこに問題があるのかを探っていきます。

痛みがなくなった=治ったではない

むちうちの症状に限らず、特に治療を受けなくても「自然と痛みがなくなってきたからもう大丈夫」と思われている方が結構多いようですね。

しかし、実際はそうでないこともよくあって、特にむちうちの場合は瞬間的な衝撃によって頚椎などに大きな問題が潜んでいることも多いです。

そのため、問題をきっちりと取りきらないと、時間と共にどこかのタイミングで問題を起こす可能性も考えられます。

病院での検査はもちろんのこと、むちうちの症状に対応している整体院などで一度状態をチェックしてもらうだけでも、今後の健康面の大きな安心につながります。

当院でのむちうちの整体

当院でのむちうちの整体の流れについてご説明していきます。

・構造面の検査

首の可動域検査の様子

首(頸椎)はもちろんのこと、首に影響を及ぼす他の部位まで全身の問題をチェックしていきます。

首周りの検査は座位、もしくは寝ている姿勢でおこない、どの関節に歪みが起きているのかを調べていきます。

・神経学的な検査

神経学的検査をしている風景

首の神経に関連する検査をおこないます。

・構造へのアプローチ

頭、頚部の整体施術をしている様子

検査で分かった身体の構造面の問題に対して、整体施術をおこなっていきます。

ポイントは、首だけでなく 全身のバランスを整える ということ。

そして、身体にはそれぞれ関連し合う部位があります。

例えば、首の場合であれば手首・腰・足首などとよく関連するため、一見関係なさそうな他の部位を整えることで首の負担を軽減することができます。

・自律神経の調整

自律神経の調整をしている様子

整体で自律神経の調整をしていきます。

首や頭の周りには特に重要な神経が多く通っており、自律神経の乱れを引き起こしてしまうケースがあります。

また、自律神経は自然治癒力や回復力もつかさどっているので、自律神経を整えることでむちうちの回復が早まります。

まとめ

むちうちの整体についてまとめていきます。

  • むちうちでは首以外にも症状が出ることがある
  • その場では平気でも、後々痛みが出ることもある
  • 首だけの治療では改善されにくいことが多い
  • 当院では首以外の問題にも目を向けて施術する


以上を踏まえた上で、むちうちの症状は早期に対応することが大切です。

「いまいち治りきらない」

そんなお悩みをお持ちの方は一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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