こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。
私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、不妊症をはじめとする原因がよく分からない症状の施術現場に携わってきました。
今回の記事では、自律神経症状専門の整体師である私の経験をもとに、不妊症の原因や対策、当院での妊活の整体についてお話ししていきたいと思います。
この記事を読まれるにあたって
こちらの記事では、妊娠を希望される方に対して、私が整体で提供できるものについてお伝えしていきます。
その前に、これまでの私の経歴も交えてお話しできればと思いますので、少しだけお付き合いください。
私がこの業界に入って初めて勤めたのは、不妊治療を専門とする鍼灸院でした。
そこでは、不妊で悩まれている方がたくさん通院されており、技術研修を終えた私も施術にあたらせていただいていました。
しかし、妊活の治療現場の現実は想像以上に厳しく、なかなか授からないことにもどかしい気持ちになり、中には涙される方もいました。
妊活をされる方をサポートするため、不妊症に関わる勉強で精一杯の日々でした。
特に、妊活に取り組まれる患者さんの知識レベルは総じて高く、私も聞いたことのないような単語が飛び交うことがよくありました。
その度に調べたり先輩に質問したりして、必死に施術家としてその方を導いていけるように努めていた記憶があります。
私も20歳そこそこの若造でしたから、もしかするとその悩みの深さや相手の気持ちに対して、うまく寄り添うことができていない部分もあったかもしれません。
しかし、不妊治療・産後の整体・マタニティケア・自律神経症状など、様々な症状への臨床経験を積んだ今なら、そのような方々に自信を持ってサポートできると確信しています。
「わが子に会えるかどうか」
そんな人生の大きな節目を迎えている人たちに、当院の整体がお役に立てれば幸いです。
院長 乾 裕樹
妊活中の方がよく訴える症状
妊活や不妊治療に取り組まれる方がよく訴える症状をご紹介していきます。
- 妊活を始めてしばらく経つがなかなか授からない
- 人工授精や体外受精での妊娠率を高めたい
- 病院では夫婦ともに原因が分からなかった
- 基礎体温がなかなか安定しない
- 慢性的な生理痛、生理不順を抱えている
- 薬に頼らずに自然に妊娠したい
- 子宮や卵巣の機能を最大限高めたい
- 病院や漢方など、色々試したが結果が出ない
このように、妊活に関するお悩みをお持ちの方はたくさんいらっしゃいます。
実は、私たち夫婦もなかなか授からずにモヤモヤした時期がありました。
一から身体と向き合うことを始めてからというものの、おかげさまで今では子供にも恵まれ、子育てに奮闘中の毎日を送っています。
不妊症について
不妊症の概要について解説していきます。
不妊症とは、健康な男女が避妊をせずに性交渉をしているにも関わらず、一定の期間妊娠に至らない状態のことを指して言われます。
各団体によってそれぞれ定義されていますが、一定期間とはおよそ1年間を目安にされていることが多いようです。
私はこの業界に入ってすぐに不妊専門の治療院で修行していましたが、その頃は2年間が目安になっていましたが、現在では約1年or1年以上という定義に変わってきました。
このあたりについては状況に伴い変化していくことがあります。
不妊症の原因について
不妊症の原因についてそれぞれご紹介していきます。
器質的な理由
器質的な問題も不妊症の原因のひとつです。
例としては、
- 卵管の閉塞
- 子宮の極度の前・後屈
- 子宮筋腫
- 子宮の奇形
などが挙げられます。
中には、手術などの医療的な介入を必要とするケースもあります。
病院でのスクリーニング検査をおこない、原因を明らかにしたうえで処置に移っていきます。
そうして、器質的な問題をクリアにした上で、無事にご懐妊される方もいらっしゃいます。
まずは状態把握をおこなうことが次のアクションへの第一歩となります。
女性の機能面
女性側の何らかの理由によって、妊娠に至らないこともあります。
一例としては、
- 排卵
- 卵管
- 子宮
- 頚管
- 免疫機能
などの要素が挙げられます。
排卵がうまく起きない、卵管のつまりなどがある、子宮内の血流停滞、抗精子抗体の影響など、上記の様々な要素が関連し不妊の原因になると言われています。
男性の機能面
男性の機能面が不妊の一因となるケースがあります。
男性側の要素としては、
- 精子を造る機能の低下
- 精子の通り道の問題
- 性機能の要素(EDなど)
などが挙げられます。
男性は精子の質や数において、ストレスなどの影響に左右されやすいとも言われており、多角的な視野で治療に取り組むことが必要となります。
一般的な不妊治療の流れ
一般的な不妊治療の流れについてご紹介していきます。
不妊治療の段階には主に4つのステップがあります。
【STEP1】タイミング療法
器質的な問題がないか、卵巣内で卵が育っているかなどを確認した上で、基礎体温や血液中のホルモン(エストロゲン、プロゲステロンなど)を参考にして、排卵日を予測した上で夫婦生活のタイミングをとる形となります。
【STEP2】人工授精(AIH)
精子の動きが良くなかったり、数が少ないなどの要素があった場合は、排卵日に合わせて人工授精(AIH)を実施することがあります。
通常は数回試して様子を見ますが、年齢やその他の理由で早めに次のステップにうつるケースもあります。
【STEP3】体外受精(IVF)
文字通り、体外で精子と卵を受精させ、受精した卵を子宮内に戻す方法です。
【STEP4】顕微授精(ICSI)
何らかの理由によって体外受精がうまくいかない場合に、顕微鏡を用いて一つの精子を卵に直接注入し受精をサポートする方法です。
【STEP1〜2】のことを一般不妊治療と呼び、【STE3〜4】や胚の凍結保存などを高度生殖医療(ART)と呼ばれています。
ステップアップの仕方やスピードはその方の状態によって変わるため、担当医と相談の上選択していくこととなります。
整体で妊娠力は上がるのか?
あなたの身体に何かしらの歪み・硬さなどが存在する限り、整体でケアをすることで妊娠力は確実に上がります。
なぜなら、整体をおこなうことで、妊娠するのに適した体調に導くことができるからです。
妊娠するのに適した状態とは、本来もつ 身体の機能が最大限発揮されいる状態 のこと。
身体には無数の血管や神経が通っており、子宮や卵巣をはじめとする妊娠に必要な臓器を栄養しています。
例えば、
子宮や卵巣を囲んでいる骨盤に歪みがあったら?
自律神経の影響でホルモンバランスが乱れていたら?
そうです。
あなたが今感じている肩こりや腰痛・頭痛なども、身体のどこかに原因があり、それが回り回って妊娠力を下げてしまっている可能性があるのです。
もちろん、高度生殖医療はレディースクリニックの領域です。
しかし、あなたが本来持っている機能を、最大限発揮できるようにサポートすることは当院の専門分野です。
自覚症状がなかったとしても、触診してみると必ずと言って良いほど身体の問題は見つかります。
特に、原因不明と言われた不妊症などの場合は、今ご紹介している身体の機能低下を引き起こしていることが考えられます。
体調をベストな状態にしておくことで、妊娠率を高めることは十分に可能です。
妊娠力アップに大切な部位3選
身体の問題箇所は人ぞれぞれですが、妊娠力を上げるのに特に重要だと考える箇所を3つご紹介していきます。
蝶形骨(ちょうけいこつ)
上の写真のペンで示した黄色い骨が蝶形骨です。
そして、蝶形骨は妊娠力アップのために重要な箇所であると考えます。
なぜなら蝶形骨は、ホルモン分泌の中枢である視床下部(ししょうかぶ)という器官と密接に関わります。
↑視床下部のイメージ図。
もちろん蝶形骨だけでなく、その周りの組織などもホルモン分泌に関わってきます。
そのため、蝶形骨以外の調整もおこないますが、妊娠力を高めるためには確実にポイントとなる箇所のひとつです。
骨盤
骨盤の状態も、妊娠力を上げる大きな要素の一つです。
妊活をされている方なら、「骨盤矯正が不妊に効果的」と聞いたこともあるのでは?
オーソドックスではありますが、やはり妊娠力を上げるには骨盤の調整も外せません。
その中でも、特に重要となるのが仙骨(せんこつ)という骨です。
仙骨は骨盤の後部中央についている骨です。
不妊治療の際には、仙骨上に存在している次髎(ジリョウ)や中髎(チュウリョウ)などのツボもよく使われたりしますね。
妊活で鍼灸を受けられたことがある方は、このあたりに鍼やお灸をしてもらったこともあるのでは?
東洋医学でも、生殖器や泌尿器系の症状の際によく仙骨周辺のツボを用いますが、それは仙骨から出ている神経が生殖器系を支配していることが大きな理由です。
また、自律神経の中でも副交感神経との関わりが深い箇所なので、リラックス効果やホルモンバランスの調整にも効果的です。
全身の体液循環
体液循環も妊娠力アップに必要不可欠な要素です。
私たちの体内には、主に血液・リンパ液・脳脊髄液(CSF)などの体液が流れています。
それらが妊娠に必要な栄養を運んでくれたり、余計な老廃物を排泄してくれたり、神経を伝達してくれるのに役立ちます。
そのため、体液循環の状態によって身体の機能面は大きく変化するということ。
当院では、全身の体液循環を促進するため、どこで流れが滞っているのかを細かく検査して見つけ出していきます。
妊活で感じる二次的なストレス
妊活に取り組まれていた方の中には、二次的なストレスを抱える方が非常に多いと感じています。
二次的なストレスというのは、不妊で悩んでいる状況で人から言われた言葉に傷ついたり、自分にとって重大なことを軽く受け流されたり、パートナーと自分との間に温度差があったり、といった
妊活に取り組む中で感じるストレス のことです。
しかも、実際に患者さんから聞いてて意外と多いのが、病院の先生や私たち施術家から言われた言葉に傷ついたという意見。
これは本当に気をつけなければならないところですが、前向きな気持ちになってもらおうと思い言った一言が悩んでいる相手を傷つけてしまったりします。
妊娠力を上げようとして頑張っているのに、そんなところで不用意なストレスを受けると、その瞬間から身体の交感神経が反応して妊活とは逆方向に向かってしまいます。
当院では、ヒアリングにおける配慮や施術を受けていただく際のプライベートな空間作りなど、来られた方がいかに深いリラックス状態になれるかを大切にしています。
妊活の専門院以外の選択肢
「不妊症専門」と書かれている妊活の専門院以外にも、妊娠力を高めるための選択肢はたくさんあります。
実際、当院は不妊症専門の整体院ではありません。
こう言うと、専門性がないから不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、人の身体をよくすることにおいては、どんな症状であろうと同じことです。
身体の仕組みを理解していれば、本来は不妊症でも頭痛でもヘルニアでも何でも治せるはずなのです。
私の周りにも、妊活に専門特化していなくても、高確率で妊娠に導く先生はいくらでもいます。
ホームページの内容や実際に相談してみてのフィーリングなど、あなたが心の底から任せたいと思う先生をまずは探してみてください。
当院での妊活の整体
当院での妊活の整体の流れについてご紹介していきます。
・全身の構造面のチェック
全身の構造面について、歪みや硬さをチェックしていきます。
骨盤などの生殖器系に近い箇所はもちろんのこと、ホルモンバランスなどにも関連する頭部や背骨などについても確認していきます。
・神経学的検査
神経学的検査を用いて、脳神経や関節の位置覚の状態についてチェックをおこないます。
円滑なホルモン分泌には神経伝達も大きく関わるため、妊娠力アップには重要な箇所です。
・構造面へのアプローチ
身体の構造面に対して、整体によるアプローチをおこないます。
検査で分かった問題について、実際に施術の中で改善に導きます。
・体液循環の調整
血液・リンパ液・脳脊髄液(CSF)をはじめとする、体液循環の調整をおこなっていきます。
体液循環が整うことで、妊娠に関わるホルモンバランスの状態も活性化されます。
・自律神経の調整
自律神経に対するアプローチをおこなっていきます。
私たちの身体を正常に機能させるためには、自律神経のはたらきが必要不可欠です。
睡眠不足や生活習慣の変化など、様々な要因で乱れた自律神経の状態を整え、妊娠しやすい状態に導いていきます。
まとめ
妊活の整体についてまとめていきます。
- 不妊には器質的な問題をはじめ様々な原因がある
- 原因が分からない不妊のケースも多く見られる
- 主に4つのステップに沿って治療段階が進む
- 神経学の観点から、整体は妊活に効果的である
- INUIは蝶形骨、骨盤、体液がポイントだと考える
- 妊活での二次的なストレスに苦しむ人もいる
妊活に取り組まれる方の中には、なかなか授からずに焦っている方も多いのではないでしょうか?
記事の前半でもお伝えしましたが、私たち夫婦も一時期なかなか授からずにモヤモヤした日々を送っていたことがありました。
「きっと大丈夫」
と思う反面、どこかスッキリしない状態が続くことで、私自身今思うと当時は結構なストレスを感じていたのかもしれません。
妊活に取り組まれる方には、今に至るまでのストーリーがそれぞれにあるかと思います。
そして、妊娠力や自己治癒力など、妊活に必要なものはすでにあなたの身体の中にあります。
それをどこまで高めていけるのかが、妊活の大きなポイントになると私は考えます。
少しでも妊娠力を高めたい方は、一度ご相談いただければと思います。
*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉
【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】
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