院長ブログ

群発頭痛の整体|原因や対処について大阪の慢性症状専門の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、群発頭痛をはじめとする慢性的な痛みの施術現場に携わってきました。

今回の記事では、慢性症状専門の整体師である私の経験をもとに、群発頭痛の原因や当院での整体による対処についてお話ししていきたいと思います。

群発頭痛とは?

頭蓋骨の骨格模型

群発(ぐんぱつ)頭痛とは、発作的に起こる片側の目の奥に急激な痛みが生じる頭痛です。

群発頭痛は、慢性型と反復型の主に2つのタイプが存在します。

慢性型は、定期的に起こってくる頭痛の発作が1年以上継続して起こるケースで用いられます。

反復型は、季節の変化に合わせて1日につき15分から数時間の痛み発作が数回起こり、数日から数ヶ月続くことがあります。

反復型では、一時期に集中して起こる傾向があるとも言えます。

どちらの頭痛についても、発作が出ると強烈な痛みが襲ってくるため、それによって生活にかなりの支障をきたす場合が多いです。

群発頭痛の症状

群発頭痛の症状についてお伝えしていきます。

臨床上よくあるものとしては、

  • 目の奥が激しく痛む
  • 何かで突き刺したような痛み
  • 目をえぐられるような痛み


などと表現されることがあり、かなり強い痛みを伴うことが特徴です。

痛みのあまり涙や鼻水が出たり、冷静でいられなくなるほどの状態になってしまう人もいるようです。

痛みは目の奥だけでなく、人によっては頬のあたりやおでこ、側頭部や目の周囲にわたって広がることもあります。

また、1日の中で同じような時間帯に痛みの発作が起きる、という傾向があります。

その中でも、特に夜間に多いと言われています。

一度発作が始まると、数ヶ月継続して起こるということも特徴のひとつで、その発症サイクルを10年以上繰り返している人もいらっしゃいます。

その症状の程度から、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

群発頭痛の原因について

群発頭痛の原因についてご紹介していきます。

残念ながら、今のところはっきりとした原因は分かっていません。

しかし、いくつか発症の引き金となるものが挙げられます。

ひとつずつ解説していきましょう。

酒、タバコなどの嗜好品

群発頭痛に限らず、その他の頭痛でも嗜好品が頭痛の誘発因子になると考えられています。

痛みが出ていない寛解期には、お酒などを飲んでも痛みは起きないようですが、発作期になると頭痛を助長させるため嗜好品を控えるように医師からの指導が入ります。

気圧の変化によるもの

群発頭痛は季節の変わり目などに起こりやすく、気圧の変化との関連性も提唱されています。

気圧の変化が身体の中枢に作用し、それに反応して頭痛の発作が起こるとも言われています。

睡眠不足などの生活習慣

睡眠不足であることなども、群発頭痛の誘発因子と言われています。

血管の拡張などと頭痛が関連するため、ストレス・疲労などの観点から睡眠の状態も大きく影響すると考えられます。

そのため、生活習慣の乱れがある場合には、まずはそのあたりの改善も必要となります。

病院での検査・診断

病院における、群発頭痛の検査や診断についてお伝えしていきます。

まずはヒアリングをおこない、症状の出方・傾向などから、群発頭痛であるかどうか判断されます。

判断の基準としては、以下のようなものがあります。

  • 片側に起こっているのか
  • 痛みの程度が激しい重度のものであるか
  • 興奮状態になったり、冷静を保つのが難しいか
  • 15分〜数時間ほど継続して感じるか
  • 周期的に発作が起こるのか


これらの項目を参考に判断されます。

その他には、脳に関わる別の疾患との鑑別をするため、CTやMRIを用いることもあります。

一般的な群発頭痛の治療法

問診をしている様子

群発頭痛における、一般的な治療法についてご紹介していきます。

主には痛み止め薬の服用や、場合によっては注射などでの対応がメインとなります。

しかしながら、鎮痛剤などの内服タイプのものの場合、症状が軽快するまでにタイムラグがあります。

症状が重度の場合は、注射による対応をおこなうこともあります。

ただし、これらはあくまでも発作時の対症療法であって、群発頭痛が起こらないようにするための対処法ではないことにも注意が必要です。

三叉神経痛の可能性も

三叉神経の解剖図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用】

群発頭痛と似たような症状を起こすものに、三叉神経痛(さんさしんけいつう)というものがあります。

症状自体は似ているのですが、その継続時間が三叉神経痛が数秒〜数十秒以内にはおさまることが多いのに対して、群発頭痛の場合は15分〜数時間と明らかに長い時間発生します。

「病院での検査・診断」のヒアリング項目にもありましたが、 症状の継続時間 というのも群発頭痛であるかを知るためのひとつの手がかりとなります。

三叉神経痛である場合は、また別の対策が必要となります。

頭痛治療で重要なこと(INUIの見解)

群発頭痛を含む頭痛治療で重要なことについて、私の考えも踏まえてお伝えしていきます。

まずは、症状が起きている中枢の問題を整えていくことが重要となります。

群発頭痛の発生には、脳にある視床下部(ししょうかぶ)という箇所が関係していると言われています。

視床下部の解剖図
【プロメテウス解剖学アトラス第3版 頭頸部神経解剖より引用】

何らかの要因で視床下部が刺激されると、その刺激が目の奥周辺にある三叉神経に影響して痛み始めると考えられており、それが群発頭痛にも影響します。

ちなみに視床下部は、

  • ホルモンなどの内分泌
  • 自律神経
  • 体温調節
  • 睡眠行動
  • ストレス


など、様々なものに関連しています。

その中枢である視床下部に影響を及ぼす問題について、当院では整体でのアプローチをおこなうことが可能です。

視床下部に影響を与える要因としては、

  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 自律神経の乱れ
  • 水分の摂取不足
  • 骨格(特に頭蓋骨)の歪み
  • 神経の循環


これらも関わると考えます。

痛みが起きている箇所はもちろんのこと、痛みを感じる中枢の状態を整えることも頭痛治療では重要となります。

当院での群発頭痛の整体

当院での群発頭痛の整体の流れをご説明していきます。

・身体の歪みのチェック

姿勢のチェックをしている様子

構造面の問題があれば、それに関わる全身の機能低下を招くきっかけとなります。

そのような問題が起こっっていないか、まずは構造面をチェックしていきます。

・神経学的検査

神経学的検査をしている様子

脳と身体を繋いでいる神経に問題がある場合は、正常に身体が機能しづらい状態になります。

また、痛みの感覚神経の問題も起こりやすくなり、群発頭痛にも影響を及ぼすと考えられます。

それらの問題を把握するために、神経学的検査を用いて脳神経のエラーがないかどうかを調べていきます。

・構造面の調整

検査によって把握できた歪みや硬さなど、頭痛に関連する構造面の問題を整体で取り除いていきます。

・体液循環の調整

体液には血液やリンパ液だけでなく、脳脊髄液(CSF)という脳の周囲を通る体液などがあります。

群発頭痛では、特にこの体液循環も症状改善のためには重要となります。

・自律神経へのアプローチ

自律神経の調整の整体

身体の運動と感覚に大きく関わる、自律神経の調整をおこなっていきます。

また、身体の治癒力や回復力にも関連するため、症状改善のための基盤とも言える神経です。

まとめ

群発頭痛の整体についてまとめていきます。

  • 群発頭痛では、周期的かつ重度の痛みが起こる
  • 原因不明だが、生活習慣も大きく関連してくる
  • ものによっては三叉神経痛の可能性もある
  • 当院では視床下部など中枢の問題が関わると考える
  • 構造の問題以外にも、神経や体液循環の調整も重要


当院では、これらのポイントをおさえた上で、辛い群発頭痛を改善に導いていきます。

群発頭痛の起こり方や原因については、人によって様々なものがあります。

身体に起きている問題に的確にアプローチすることで、根本的にお身体を回復させていくことが可能です。

お困りの方は一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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