院長ブログ

肩に力が入る症状の改善について|自律神経症状専門の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、肩に力が入る症状をはじめとする身体の緊張緩和の施術現場に携わってきました。

今回の記事では、自律神経症状専門の整体師である私の経験をもとに、肩が上がってしまう原因や当院での整体による改善についてお話ししていきたいと思います。

肩に力が入る症状について

肩に力が入ってしまう症状についてご紹介していきます。

臨床でよく見かけるものとしては、

  • デスクワーク時に肩に力が入ってしまう
  • 作業に集中するとすぐに肩が緊張する
  • 寒い季節以外でも肩に力が入りやすい
  • 慢性的な肩こりに悩んでいる
  • 気づけば自分の肩が上がっている
  • 姿勢が悪く見えるのが気になっている
  • 何となくリラックスできていない気がする
  • 作業をする時に余計な力が入ってしまう
  • 時々、頭痛を感じることがある


などのものが挙げられます。

肩に力が入る症状は、肩のこりや痛みなどの自覚症状の有無に関わらず、かなり幅広い層の方が訴えてこられます。

当院に来られる方々からも、

「気づくと肩に力が入っちゃうんです」

と相談されるケースが非常に多いです。

そもそも、力を入れなくても良い場面で緊張するということは、身体の正常なオン・オフの切り替えがうまくいっていない可能性があります。

「力を抜こうにも抜けない」ような状態になっているのであれば、身体に起きている問題を取り除かなくてはなかなかその癖は改善されません。

肩に力が入る原因を知るだけでも、改善のための大きな一歩になると思います。

自律神経症状専門の整体師である私の経験も踏まえて、そのあたりについて解説させていただきます。

肩に力が入ってしまう原因

肩に力が入ってしまう原因について解説していきます。

考えられる主な原因は、 自律神経の乱れ です。

私たちの身体には、脳や脊髄などの中枢から肩をはじめとする末梢に対して、無数の神経が通っています。

その神経の代表として挙げられるのが自律神経です。

自律神経は、私たちが集中したりリラックスしたり、無意識に状況に適応できるようにバランスをとる働きがあります。

過度なストレスや疲労が原因となり、そのバランスが崩れてしまった状態を「自律神経失調症」と言ったりします。

それと同じように、身体に起こる何らかの原因によって自律神経が乱れ、本来なら力を入れなくても良い場面でも勝手に力が入って緊張してしまったりするのです。

例えば、部屋の電気はスイッチを押せば簡単につきますが、もしも電気の配線のどこかに問題があれば、つかなかったりチカチカ光ってしまったりします。

人の身体もそれと同じで、自律神経という電気配線が正常に保たれているからこそ、力を入れたり抜いたりを自然とこなせるのです。

必要があって肩に力が入る場合も

自律神経のイメージ図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用、編集】

ひとつ知っておいて欲しいのは、「力が入る=悪」ではなく、自律神経の働きにより必要があって力が入るケースもあるということです。

先ほどお伝えしたように、私たちは交感神経と副交感神経を含む自律神経の働きに支えられていますが、緊張する場面では自然と力が入ってしまう仕組みになっています。

そのため、何かに集中したり緊張感のある作業をする際には、肩に力が入ってしまうことだってあります。

逆に、リラックスしても良い環境にも関わらず、力が抜けない・緊張するなどの状態である場合は、身体における何らかのエラーが起こっている可能性が高いです。

私の見解では、緊張する場面で100%力を抜くことは難しいとしても、過剰に緊張してしまうようないわゆる「緊張しい(関西弁)」の状態は、整体などで改善に導ける可能性は十分あると考えます。

例えて言うなら、「思わぬミスをするような極度の緊張」ではなく「集中できる良い緊張感」のようなイメージです。

ストレスを溜めないことで解決?

患者に問診を行なっている様子

一般的には、肩に力が入ったり肩が上がる症状の原因として、ストレスを指摘されることが多いです。

ストレスが溜まる→自律神経が乱れる→緊張状態が続く

という流れです。

それは確かにその通りなのですが、ストレスに対抗する際に必要なのは、「なるべく溜めないようにする」といった意識や根性だけではありません。

そのストレスを感じている身体の 内部環境の強化 です。

ストレスに対抗するホルモンは体内で合成されているため、身体の内部に問題があればうまくホルモンが働かずいずれオーバーヒートする可能性があります。

チームや組織にしても、何にしてもそう。

内部環境(土台)が整わない状態で何かをしようとしても、効率的に動かない状態になってしまいます。

ストレスから身を守り肩の力を抜いて過ごすためには、まずはあなたの身体の内部環境の見直しが必要なのかもしれません。

【注意】間違ったケアの仕方

肩の力が入る症状のケアをする上で、気をつけたいことをお伝えします。

肩に力が入る場合、どうしても肩の筋肉を揉みたくなるかもしれませんが、その際に痛みを感じるような 強い刺激で行わない ことが大切です。

身体の組織は、そのほとんどが水分をもとに作られています。

その組織に対してギューっと強い圧力や刺激を加えるということは、その組織の水分がジワーッと抜けて脱水したような状態を作ってしまいます。

お肉などを始めとする食べ物についても、時間が経って水分が抜けていくと肉質が硬くなってしまいますよね?

なんとなくそんなイメージを持っていただくと良いかと思います。

「今まで強もみでしっかりと押してもらってた」

そんな方を施術をしていると、特に背中のあたりに独特な硬さを感じます。

「いた気持ち良い」

そう感じている感覚の時点で、結果的に組織の状態を悪化させている可能性があります。

ご自身でのセルフケア、施術などを受ける際の刺激量には特に気を付けたいところです。

神経支配が改善のポイント

肩に力が入る症状を改善するためのポイントについてご紹介していきます。

肩周りの筋肉を支配している神経の解剖を知ることで、整体などの施術で応用することができます。

例えば、肩や首を代表する筋肉には、僧帽筋(そうぼうきん)や胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)などのものがありますが、それらの筋肉を支配しているのは副神経(ふくしんけい)です。

副神経の出入り口のイメージ図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用、編集】

上のイラストのように、ちょうど頭蓋骨にある神経の通る穴から、先ほどの首や肩の筋肉に伸びていきます。

その経路の途中で何らかの問題があれば、肩に力が入ったり痛んだりする症状が出やすくなります。

このように、身体の神経のルートがどうなっているのかを知ることで、整体施術で必要なアプローチの箇所が絞れることになります。

当院での肩に力が入る症状の整体

当院での肩に力が入る症状を改善する整体についてご紹介していきます。

・全身の構造面のチェック

首の可動域検査の様子

全身の構造面の問題をチェックしていきます。

肩に力が入る症状の原因となりやすい、あたまや首周りの状態も詳しく確認します。

・神経学的検査

筋力検査をしている風景

神経学的検査をおこなっていきます。

関節の位置感覚や筋肉の反射をチェックして、神経伝達の状態を把握していきます。

・全身の構造面への整体

背骨の骨格調整の様子

全身の構造面を整体施術で整えていきます。

特に背骨は自律神経との関わりが大きいため、歪みなどの問題が出ていると、身体がうまくリラックスできず興奮状態になってしまいます。

まずはそのあたりを整えることで、肩に力が入ってしまう状態を解消していきます。

・体液循環の調整

体液循環の調整をおこなっていきます。

肩に力が入る症状には神経の状態が大きく関連しますが、体液はその神経伝達を促進するのに必要であるため、これらの循環調整は重要なアプローチとなります。

・自律神経の調整

自律神経の整体をしている様子

自律神経へのアプローチをおこなっていきます。

身体をリラックス状態にしていくためには、副交感神経の調整が必要となりますが、その際にポイントとなるのが仙骨・頸椎・頭蓋骨などです。

これらが副交感神経と密に連携しているため、歪みや硬さをはじめとする問題を取り除く必要があります。

自律神経の調整時はとても心地よい感覚で、眠ってしまう方が非常に多いです。

当院の整体を受けられた方の声(動画)

当院の整体を受けられた方の声をご紹介していきます。

首のヘルニア、腕のしびれ、肩こり【50代女性 I様】
肩こりの整体を受けての変化についてお伺いした様子。

※個人の感想です。効果を保証するものではありません。

慢性疲労、肩こり、アトピー【30代男性 M様】
肩こりの整体を受けてからの経緯についてお伺いした様子。

※個人の感想です。効果を保証するものではありません。

リモートワークによる肩こり、腰痛【30代男性 K様】

※個人の感想です。効果を保証するものではありません。

肩の症状が解消された口コミ

当院の整体で肩の症状を解消された方の口コミをご紹介します。

肩こり解消の声
【当サロンのGoogleレビューより引用】


肩の痛み解消の声
【当サロンのGoogleレビューより引用】


肩こりのお客様の声

(以下、文字起こし)

〈お悩みの症状〉首のヘルニア、肩こり、腕のしびれ

〈何回目の施術で変化を感じましたか?〉3回目

【ご感想】
長年の肩こりと腕のしびれがありお世話になりました。

肩こりはいつもの事だと思っていましたが、徐々に腕にしびれまで感じる状態になりさすがにまずいと思い整形外科に行ったところ首のヘルニアと診断されました。

マッサージやけん引等を受けても良くならず、乾先生に診てもらってからは2〜3回で痛みやしびれはなくなりました。

筋肉を揉むような感じではないのに、自然と体の力が抜けていくような感じで肩こりも徐々に気にならなくなってきました。

身体のゆがみや正しい姿勢のあり方等を詳しく話して下さり治療をしてもらっています。

毎週スポーツバイクに乗っていますが、次の日の疲労感もほとんど残らない様になってきています。

以前は痛みがあれば病院で診てもらうと言う感じでしたが、乾先生に出会いきちんと治療してもらえてからは、首のヘルニアやしびれはほとんど出なくなりました。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも私の身体のメンテナンスよろしくお願い致します。

(Y.I様 54歳 女性 自営業)

Y.I様 貴重なご感想をいただきありがとうございました。

アトピー性皮膚炎のお客様の声

(以下文字起こし)

〈お悩みの症状〉アトピー性皮膚炎、肩こり、頭痛、疲労感の継続

〈何回目の施術で変化を感じましたか?〉3回目

【ご感想】
仕事の後、ヒドく肩がこったり、頭痛やめまいがあったり、ボーっとして頭が回らないといった慢性的疲労に悩んでいました。

先生に、「回復力が弱って疲労が溜まっているので、打ち勝てるようにして行きます」とおっしゃって頂き、凄く安心した覚えがあります。

その言葉通り、具体的には3回施術した後から、朝起きた時のしんどさが楽になりました。

仕事中も頑張って座ってなくちゃいられないのが、普通に机に向かえるようになり、頭の中も、頑張って考えようとしなくても普段通りに思考できるようになりました。

もう一つ嬉しかったことに、治るとは考えてもいなかったアトピーの症状が良くなりました。

ちょうど同じ施術3回受けた後くらいです。

お風呂から上がってみると、腕やお腹にあった発疹とその周りの赤みが引いていました。

いつもは掻いてしまったり乾燥で、赤黒く凝り固まったような、ゴワゴワの肌で保湿剤や薬を塗っても、ひどくなるとこの状況だったので、半ば諦めていたので、驚いています。

以後、疲労の回復に合わせて、ごわごわの肌も、少しずつ発疹も枯れてかさぶたのようになり、赤みも引いてきれいな状態になりました。

全部アトピーが無くなった訳ではないですが、ここまで良くなったのは初めてでとても嬉しいです。

医者に行って検査しても異常なしと言われて困った強い疲労感や、もう治らないと思っていたアトピーが回復し、自分の生活が戻ってきてとても嬉しく、乾先生にとても感謝しています。

ありがとうございます。

今後もこの状況を保てるようによろしくお願いします!

(MY様 31歳男性 IT関係)

MY様貴重なお声をいただきありがとうございます。

※個人の感想です。全ての方に効果を保証するものではありません。

まとめ

肩に力が入る症状についてまとめていきます。

  • 力が入るのには自律神経が関連する
  • ストレス対策は身体の内部環境の見直しから
  • 強く揉みほぐすのは症状改善には逆効果
  • 全身のバランスを整えることで改善されやすい


肩に力が入ってしまう症状でお悩みの方は非常に多くいらっしゃいます。

それだけならまだしも、ほとんどの方が肩こりや痛みなど、別の症状もあわせて持っています。

こちらの記事でお伝えしたように、神経的な問題を取り除いたり全身のバランスを整えることで、肩に力が入る症状は解消できるはずです。

同じような症状でお困りでしたら、一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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