院長ブログ

イライラの解消について|大阪の自律神経専門の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、イライラをはじめとする精神症状などの施術現場に携わってきました。

今回の記事では、自律神経専門の整体師である私の経験をもとに、イライラの原因や当院での整体によるケアについてお話ししていきたいと思います。

イライラの症状について

イライラの症状についてご紹介します。

イライラの症状は生活の中でしばしば見られますが、その感じ方は人それぞれ。

一般的によくあるものとしては、

  • 何かと気分が落ち着かないことが多い
  • 人の些細な言動に対して過敏に反応してしまう
  • すぐに不機嫌になってしまう
  • 思い通りにいかないことが多いと感じる
  • ストレスが溜まりやすい
  • 何事もキチッとしていないと気が済まない
  • 無性にイライラして気分の浮き沈みが激しい


このような症状が出てきます。

「イライラする」ということは誰にだってあることのように思いますが、それも程度によると思います。

イライラで生活していることに辛さを感じたり、「どうして私ってこうなの?」と悩んでしまうようであれば、それは何らかの治療が必要なレベルである可能性があります。

そんなイライラの解消に必要な要素を、整体の専門家目線でお伝えできればと思います。

実は疾患に伴って起こることも

「イライラ」をただの性格やストレスによるもの、そう片付ける前に知っておきたいことがあります。

それは、イライラの原因には何らかの疾患が関わっている可能性もあるということ。

イライラが起こりやすいものをピックアップすると、

  • 月経前症候群(PMS)
  • 更年期障害
  • 早発卵巣不全(早発閉経)
  • 自律神経失調症
  • 片頭痛
  • バセドウ病
  • アルコール依存症
  • 脚気
  • 副甲状腺機能亢進症
  • 適応障害


などが挙げられます。

つまり、ただのイライラでは片付けられない背景があるかもしれないということです。

当てはまるもの、もしくは気になる方は一度検査をしてみるのもひとつの手段です。

東洋医学で捉えるイライラ

私たちの身体を体質的に判断する際、とても便利なのが東洋医学です。

東洋医学では、「肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓」の五臓がバランスよく働くことで健康が保たれるという考え方があります。

そんな五臓には、それぞれ感情(怒り、喜び、思い悩む、悲しみ、恐れetc…)が配当されており、その中でも怒り(イライラ)を担当しているのが「肝臓」なのです。

肝臓の解剖図イラスト
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用、編集】

肝臓は身体で使う血液を貯蔵したり、目や筋肉を栄養したりする働きがあります。

そのため、デスクワークなどで目をよく使ったり、継続して肉体労働をした時などは肝臓が弱ってしまうことになります。

「イライラしやすい」を東洋医学で分解してみると、また違った捉え方があることに気づきますね。

ちなみに肝臓がつかさどる味覚は「酸味」。

酸味が取れていない人は、酢の物や柑橘系などからしっかりと摂ることがおすすめ。

逆に、極端に酸味が好きで摂りすぎている人は少し控えめにするなど、食事の面からのコントロールも可能ですので試してみると良いですよ。

整体的観点で捉えるイライラ

当院がおこなう整体では、イライラの原因を

  1. 身体の構造の問題
  2. 自律神経の問題
  3. 神経伝達の問題


の観点から整えるように試みていきます。

それぞれ解説していきましょう。

①身体の構造の問題

背骨の検査をしている様子

そもそもイライラしやすくなることの理由に身体の疲れも関わってきます。

皆さんも、連日予定が立て込んでいて忙しく過ごしていると、体力にゆとりがある時よりもイライラしやすくなりますよね?

それと同じで、身体の構造面の歪みや硬さ、緊張が強いとイライラしやすい状態になってしまいます。

その構造の歪みを整えることで、症状を和らげることが可能です。

②自律神経の問題

自律神経のイメージ図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用、編集】

原因の項目で「自律神経失調症」でもイライラの症状が見られるとお伝えしました。

それと同様に、自律神経のバランスを整えることで、イライラへの対処をおこなっていきます。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。

また、アプローチする際には、背骨や骨盤・頭蓋骨などの調整が必要となります。

③神経伝達の問題

身体の神経伝達の循環を整えることで、イライラの症状は軽減すると考えられます。

なぜなら、身体を自由に動かすためにはこの神経伝達が重要な役割をしているためです。

皆さんも経験があるかもしれませんが、

「動きたいけど動けない」
「いっぱいいっぱいで頭が働かない」


このような状態の際には、脳神経の伝達がうまくいっていないケースが多いです。

自分がリラックスして冷静に対応できるようになるには、整体で神経の伝達を調整することが有効となります。

今すぐできるイライラ対策

私がおすすめするイライラ対策は「運動」です。

平凡な方法に思われるかもしれませんが、すぐに始められて一番安全かつ効果的なものだと感じています。

運動すると何が良いかというと、一定時間運動をすることで脳内の神経伝達物質(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンなど)が放出されて、心を鎮めてくれるからです。

めちゃくちゃ激しい運動でなくても大丈夫です。

軽く息が上がるぐらいのウォーキング、またはジョギングで15分以上運動するだけです。

毎日できれば良いですが、週に2〜3回でも十分効果が出るという文献もあったりします。

これによって月経前症候群(PMS)の症状が軽減されたという事例もあるくらいです。

騙されたと思って続けてみてください。

しばらくすると、運動したくなっている自分がいることに気がつくかもしれませんよ。

ストレスを解消する方法は色々とありますが、意外とその解消法によって悪循環に陥っているケースがあります。

例えば、大量食いやアルコールなど、その場のイライラはおさまるかもしれませんが、身体への負担を長い目で見た時にマイナスに働く要素だったりします。

ジャンクなストレス解消法はいずれどこかでそのツケが回ってくることでしょう。

当院でのイライラ症状の整体

当院のイライラ症状の整体の流れについて、順番にご説明していきます。

・ 構造的な問題のチェック

姿勢のチェックをしている様子

骨格などを中心に、身体の構造面の問題についてチェックを行います。

構造面に問題がある場合、身体の疲労回復の効率も悪くなってしまうため、 イライラを改善していくためには重要なポイントとなります。

・神経学的な検査

脳神経の検査をしている様子

脳神経の伝達などについて、神経学的検査を用いて調べていきます。

身体は脳神経からの指令によって働くため、全身における機能面にも大きく関わってきます。

施術をおこなう前に確かめておくことで、アプローチすべき箇所が明確になってきます。

・構造面の問題へのアプローチ

背部の整体施術の様子

整体施術をおこない、全身の構造面の問題を整えていきます。

構造面の問題が整うことによって、イライラを取り除くための身体の機能が働きやすい状態となります。

・体液循環の促進

足の整体をしている風景

全身の体液循環を整えていきます。

主に血液・リンパ液・脳脊髄液(CSF)の調整をおこなうことで、イライラを改善しやすい状態に導いていきます。

・自律神経の調整

自律神経の調整をしている様子

背骨や骨盤・頭蓋骨などにアプローチすることで、自律神経の調整をおこなっていきます。

こちらの記事でもお伝えしましたが、自律神経の乱れもイライラの大きな原因のひとつです。

自律神経のバランスが整うことで、イライラ症状の改善に役立ちます。

性格のせいと諦める前に

確かにイライラは、自分の「価値観や捉え方」の尺度で大きく変わってくるものだと思います。

自分の心さえ乱さずに冷静に受け流せれば、全くイライラしないのかもしれません。

しかし、やはり身体と心は一体となっているため、身体に歪みがあったり疲労が溜まっている状態では精神も乱れやすくなります。

禅の世界のように瞑想をおこなうことで落ち着く部分と、身体自体を整えることで変わっていく部分、このバランスがとても重要だと考えます。

もちろん精神面のケアについても熟知しているつもりではありますが、私は身体を整える専門家なのでまずはそのあたりをサポートさせていただければと思います。

お悩みの方は一度ご相談ください。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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