こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。
私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、喉の詰まり感をはじめとする自律神経症状の施術現場に携わってきました。
今回の記事では、自律神経専門の整体師である私の経験をもとに、喉の詰まり感の原因や当院での整体による解消法についてお話ししていきたいと思います。
喉の詰まり感について
喉の詰まり感の症状は、誰にでも起こる可能性があります。
喉に物がつかえて飲み込めないような感覚になったり、常に喉に異物感がある、喉の違和感で咳をしたくなるなど、様々な症状を訴えるケースがあります。
これらの喉の詰まり感によって、日常生活に支障が出ている人が数多くいます。
病院で検査をしても特に問題が見られない場合、「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」「ヒステリー球」と言われるケースがあります。
逆流性食道炎などでも同じような症状を感じることがあるため、何が原因で喉の違和感が起きているのかを判断していく必要があります。
喉の詰まりの原因
喉の詰まり感の原因について解説していきます。
いくつか提唱されている原因があり、一例として
- 喉の粘膜の知覚異常
- 食道や咽頭のがんによるもの
- アレルギー反応による炎症
- 声帯ポリープによるもの
- 甲状腺機能などの問題
- 疲労、ストレスによるもの
などのものが挙げられます。
ストレスなどの身近な問題から、がんなどの病変によるものまで、喉の詰まり感の原因には様々なものがあります。
その他の疾患とも鑑別をおこなうため、当院ではまず病院での各種検査を受けるようおすすめしています。
病院での検査・診断
病院における喉の詰まり感の検査・診断についてお伝えしていきます。
まずは問診を通して症状の把握をおこないます。
次に、胃カメラ(内視鏡)や頸部前面の異常がないかエコーなどを用いて調べます。
その他、エックス線やMRIによる検査によって腫瘍の有無について検査することもあります。
そこで異常が見つかれば、状態に合わせた処置をおこなっていくこととなります。
逆に、特に異常が見られない場合は、ストレスを溜めないようにしたり、生活習慣の改善を勧められることもあります。
また、漢方薬を処方されることもあり、喉の詰まりに有効であるとされる「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」は用いられる機会が多いものです。
個人の体質を判断していくことで、それぞれに今必要となる生薬を処方することも可能です。
東洋医学からみた「喉の詰まり」
東洋医学からみた喉の詰まりについて解説していきます。
東洋医学的には、肝臓・腎臓の弱りによって喉のつまりなどの問題が起こりやすいと言われています。
梅の種が詰まったような感覚が出ることから「梅核気(ばいかくき)」とも呼ばれています。
咽喉部の詰まり感で腎虚が主になっているものがある。これは先に述べたように腎の堅め引き締める気(陰気)が虚したためである。腎気が虚して堅め引き締める力が弱くなると、気が下焦に安定しなくなる。そうなると気が咽喉に上衝して詰まり感を起こすようになる。
【日本鍼灸医学(経絡治療 臨床編)P189より引用】
鍼灸治療の臨床本にはこのように書かれています。
噛み砕いて説明すると、
- 腎臓は気を引き締めておく働きがある
- 腎臓が弱るとその引き締める力が弱る
- その結果、気が喉元に停滞し詰まりを生じる
と、このような解釈ができます。
腎臓は肝臓のお母さん的な役割をするため、腎臓が弱ればその子である肝臓にも影響が生じるということです。
当院では、それらの臓器に対するアプローチも整体によって同時におこなっていきます。
臨床でよくある喉の詰まりの原因
喉の詰まりを抱えている方に多い問題箇所について、私の臨床経験も踏まえてご紹介していきます。
頸椎の問題
喉の詰まりがある方は、頸椎の硬さや歪みを持っているケースが多いです。
喉元への神経支配のつながりから見ても、首の問題から喉元の感覚異常は起きやすいと考えます。
首周りの問題をしっかりと整えることで、症状の改善に大きく役立ちます。
前胸部の緊張
喉の詰まり感でお悩みの方は、前胸部の緊張を抱えているケースが多いです。
胸周りと喉元は隣接する箇所であるため、互いに組織の緊張などの影響を受けやすい関係にあります。
喉の詰まり感があるタイプの方は、同時に動悸や胸の締めつけ感などを併発している方も多く、前胸部の緊張や歪みをとることも症状改善のポイントとなってきます。
むくみなど、体液循環の問題
私の経験上ですが、喉の詰まり感がある方は身体がむくんでいるケースが多いです。
先ほどご説明した東洋医学での腎臓は、むくみに関連する排液の機能を担当しています。
そのため、腎臓の弱りなどが影響してなのか、体液の停滞を引き起こしていると考えられます。
そのあたりについても、整体を通して循環促進をおこない喉の詰まりを軽減に持っていきます。
当院の喉の詰まりの整体
当院における喉の詰まりの整体の流れについてご説明します。
・構造的な問題の検査
身体の歪みなど、構造面の問題について全身をチェックしていきます。
こちらの記事でもお伝えしているように、前胸部や頸椎などの構造面の問題は喉の詰まりの原因のひとつであるため、この構造面の検査がとても重要となります。
・神経伝達の検査
神経学的な検査を用いて、神経伝達の状態を確認していきます。
身体の構造的な問題だけでなく、自律神経をつかさどる神経伝達の問題を把握することも大切です。
神経伝達をよくするためのセルフケアなどもお伝えすることができます。
・構造面へのアプローチ
検査や触診によって得られた情報をもとに、構造面の問題を取り除いていきます。
喉の詰まり感の症状に関わる前胸部・頚椎などの問題にもアプローチをおこないます。
・体液循環の促進
神経伝達の促進や身体の回復力を高めるためには、体液循環の促進が効果的です。
マッサージや温浴などでは改善が難しいリンパ液、脳脊髄液(CSF)の調整をおこなっていきます。
・自律神経の調整
自律神経へのアプローチをおこなっていきます。
喉の詰まり症状では不眠に悩まれる方も多く、休息したりリラックスできる状態を作ることも治療の一環です。
施術をしている際にウトウトして眠ってしまう方もたくさんいらっしゃいます。
まとめ
喉の詰まり感の整体についてまとめていきます。
- 喉の詰まり症状は原因不明であることが多い
- ストレスからガンまで、様々な原因が考えられる
- 一般的には漢方薬を用いて治療することが多い
- 東洋医学的には肝臓、腎臓が関連する
- 整体でも喉の詰まり症状への対応が可能
- 頸椎、前胸部、体液循環がポイントとなる
これらを踏まえた上で、当院では整体による改善を目指していきます。
喉の詰まりを訴える方のほとんどは、慢性的に何らかの問題を抱えているケースがほとんどです。
整体では、それらの身体の問題に対して、ダイレクトに働きかけることができます。
根本原因を取り除いていきたい方は、一度ご相談いただければと思います。
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【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】
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