院長ブログ

不安神経症の整体|症状や治し方を大阪の自律神経専門の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、不安神経症をはじめとする自律神経症状の施術現場に携わってきました。

今回の記事では、自律神経症状専門の整体師である私の経験をもとに、不安神経症の症状や当院での整体による治し方についてお話ししていきたいと思います。

不安神経症の症状について

不安神経症の症状についてご紹介していきます。

臨床でよくあるものとしては、

  • 日常的に些細なことが気になってしまう
  • いつも何かに不安を感じている
  • 常に緊張している、リラックスできていない
  • 以前に比べて集中力が続かなくなっている
  • 全身疲労を感じやすい、疲れが抜けない
  • なかなか寝付けない、熟睡できない
  • 怒りっぽく、いつもイライラしている
  • 大勢の人の中にいると緊張してしまう
  • 人前に出ると言葉や考えがまとまらなくなる


などが挙げられます。

症状の傾向としては、緊張や疲労感などの身体的なものから、不安やイライラなどの精神的なものまで幅広く起こってきます。

特に精神的な症状による不調を訴えるケースが多く、本来の自分の感情とは不釣り合いな「不安」や「恐怖」の感情がつきまとってくることがあります。

そのような状態が続いてしまうことで、外出したり人とコミュニケーションを取ったりすることが難しくなるケースもあります。

治療の開始が遅れると、症状が悪化したり日常生活・社会生活がスムーズにいかなくなることで、様々な弊害が起こるとも言われています。

不安神経症とは?

不安神経症について解説していきます。

不安神経症とは、

不安が伴う様々な症状が通常の限度を超えてしまい、行動や心理的に障害をもたらす。

その症状や種類に基づいて診断・治療が施される。

元々正常な反応であるはずの不安が、日常生活にも支障を来たすほど強く長く続いたり頻繁に起こるようになり、それと共に動悸や呼吸困難、めまい、不眠、イライラなどの不安発作(パニック発作)が起こることをいいます。

厚生労働省の健康情報サイト e-ヘルスネットより引用

不安神経症では、日常生活の中で 不安や心配事などを過剰に感じてしまう ことが大きな特徴のひとつです。

誰でも、生きていく上で多少の心配や不安はつきものですが、不安神経症の方はその頻度や程度が強すぎて、普通に生活するのも困難なレベルになってしまいます。

あらゆる細かな事象に対して不安を抱きますが、その不安の程度と根拠の釣り合いについて客観的なギャップがあることも多いとも言われています。

その不安などから、睡眠のサイクルや自律神経の乱れなどを引き起こしやすく、精神的な症状にとどまらず疲労感や頭痛・めまいなど、身体的な症状を招くケースも多いと言われています。

不安神経症の治療に際しては、主に精神科や心療内科で診てもらうことが一般的です。

不安神経症の原因

不安神経症の原因についてお伝えしていきます。

残念ながら、不安神経症の原因は今のところまだよく分かっていません。

一般的に言われている原因としては、

  • 過去のトラウマによるもの
  • 遺伝的要因
  • ストレス
  • 自律神経の乱れによるもの
  • 薬の使用


などのものが挙げられます。

不安や恐れなどの感情は、脳の扁桃体(へんとうたい)という部分がつかさどっています。

扁桃体の働きが過剰になってしまうと、その影響によって感情のコントロールがうまくいかないなど、不安神経症で起こる症状と同じような結果が待っています。

不安神経症では、そのような脳神経との関連についても研究で明らかになってきています。

そのため、上記のようなストレスや自律神経の乱れなども原因のひとつとして挙げられているのでしょう。

遺伝的要因はともかく、その他の考えられる原因への対策としては、身体の自律神経や脳神経の状態を正常化していくことが不安神経症を治していくのに重要であると私は考えます。

病院での検査・診断

病院における、不安神経症の検査や診断についてご紹介していきます。

主には、医師による問診によって状態が判断されます。

不安神経症では、約数ヶ月ほぼ毎日連続して症状が続いていることなどがひとつの基準となるため、そのあたりについても確認がおこなわれます。

また、症状に関するセルフチェックシートが用いられるケースもあります。

一例としては、アメリカ精神医学会の不安障害の程度を測るLSAS(Liebowitz Social Anxiety Scale)を元にして評価されることもあります。

その他にも、似たような症状を引き起こす別の疾患との鑑別検査がおこなわれることもあり、総合的に判断した上で診断が下されます。

一般的な治療法

不安神経症の一般的な治療には、主に3つのものがあります。

  • 薬物療法
  • 認知行動療法
  • 漢方


それぞれについて解説していきましょう。

薬物療法

不安神経症における薬物療法では、主に抗不安薬や抗うつ薬が用いられます。

それらの薬の効果としては、筋肉の緊張抑制や鎮静作用、眠気作用などが挙げられます。

また、「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」と呼ばれる薬を使用して、セロトニンというホルモンの働きを高めるようにするケースも。

薬物療法によって回復していく場合もありますが、服用に際しては専門医との相談が必要となり、また薬によるリスクについても知っておくことが大切です。

デメリットとしては、やはり「副作用」が挙げられます。

精神薬などの主な副作用としては、めまい・ふらつき・眠気などが報告されており、日常生活に支障をきたすケースもあります。

また、全ての人に効果が出るとは限らず、症状によっては約50%の人にしか効果が出ないという見解もあります。

その他、依存性や離脱症状など、一度薬を使うことによって起こる様々なことを想定しておくべきだと私は考えます。

認知行動療法

患者さんへのヒアリング風景

不安神経症の治療法のひとつとして、認知行動療法が用いられる場合があります。

認知行動療法とは、私たちの認知機能に働きかけることで、精神面を楽にさせるためのものです。

私たちは、生活で起こる様々な場面で、自分の状況などについて認知機能を発揮しています。

しかし、不安神経症をはじめとする、精神的に辛かったりストレスを抱えている状態では、その認知機能がネガティブな方向に働いてしまうケースがあります。

例えば、

「自分はダメな人間だ…」
「どうせ〇〇に決まってる…」
「何ひとつ上手くいかない…」


などのようなものが挙げられます。

通常なら違う捉え方をしているところでも、不安神経症であるがために上記のような認知をしてしまうということです。

認知行動療法では、そのような本人の思考などを分析し、バランスの良い考え方ができるように修正を試みていきます。

具体的には、日々の行動パターンの振り返りや物事の優先順位を考えたり、楽しめてやりがいのあることをおこなうなどのことがおこなっていきます。

私たちの行動は、思考によるパターンの影響を受けやすいため、その思考に対して柔軟性をつける ためのトレーニングをするというようなイメージです。

漢方

不安神経症の治療として、漢方が選択されることがあります。

漢方とは、東洋医学をベースに個人の体質を判断し、それに見合った生薬を処方するものです。

漢方といえば、「ツムラ」や「クラシエ」などの会社をCMでよく見かけるのでは?

不安神経症には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が効くと紹介されています。

本来は、一人一人の脈や舌を診たりして体質を見極めますが、症状に合わせてコンビニや薬局などでも購入することができます。

漢方の特徴としては、体質改善を目的とするため中長期的な時間を要することとなります。

身体への負担を減らして、気長に体質と向き合うのに適した治療法です。

当院の整体施術でできること

不安神経症を治すために、当院の整体でできることをご紹介していきます。

一例としては、

  • 乱れた自律神経の調整
  • 薬による臓器への負担の軽減
  • 精神面のケア


これらが主なものだと考えます。

ひとつずつご紹介していきます。

乱れた自律神経の調整

頭の整体施術をしている様子

当院の整体では、乱れた自律神経の状態を整えていくことができます。

なぜなら、自律神経の通り道である頭蓋骨や背骨をはじめとする、身体の歪みや硬さに対するアプローチをすることができるからです。

こちらの記事でもお伝えしているように、不安神経症では 自律神経のバランスが重要な要素 となります。

「気が動転して思わぬミスをしてしまった」

誰でも一度は経験があると思います。

身体に何らかの問題が起こることで自律神経の乱れは簡単に引き起こされます。

また、その乱れた状態によって、精神面の不安・恐れ・判断の鈍りなどを招くケースがあります。

整体では薬に頼ることなく、そのような自律神経の乱れを整えることができます。

薬による臓器への負担の軽減

肝臓の解剖図イラスト
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用、編集】

整体施術を用いて、薬による臓器の負担を軽減することが可能です。

まだ薬を服用されていないのであれば特に問題ありませんが、多くの不安神経症の方が病院で処方された抗不安薬や精神安定剤などを服用されています。

皆さんもご存知のように、薬には副作用があります。

そして、薬を取り込んだ後には、主に臓器による解毒作用が必要となります。

その際、肝臓をはじめとする臓器が処理をしてくれる訳ですが、当然臓器にはそれが負担となりエネルギーを消耗します。

その負担を軽減したり、薬の解毒以外の活動にもエネルギーを割けるよう、整体で回復させることができます。

というよりも、症状改善に導くためには必ず回復させておく必要があります。

精神面のケア

患者に問診を行なっている様子

整体の施術は、精神面のケアにも十分に役立ちます。

なぜなら、身体の緊張が取れたり、ゆったりとした時間を過ごすことも精神面のゆとりにつながるからです。

また、わずかな時間でも不安を忘れることができるかもしれません。

私は心理カウンセラーではありませんが、悩まれている方のお話を勝手にジャッジすることなく、ありのまま受け止めるように心がけています。

そのようなコミュニケーションを通して、精神的に癒されている方は結構多くいらっしゃるようです。

「気分的にもすごく楽になりました」

施術終わりの会話などで、そのような感想を伝えてくださる方もいます。

ただし、お互いに依存関係にならないということもまた大切だと思っています。

あなたが考えるゴールに向かっていけるよう、施術を通して一緒に頑張っていきましょう。

当院での不安神経症の整体

当院での、不安神経症の整体の流れについてご紹介していきます。

・構造面のチェック

肩関節の検査をしている様子

身体の構造面の問題を検査していきます。

不安神経症に大きく関連する自律神経は、頭部や背骨全体とも関連してくるため、全身をチェックしていく必要があります。

・神経学的検査

脳神経の検査をしている様子

神経学的検査を用いて、脳神経や関節の位置覚などについてチェックしていきます。

不安神経症に関わりのある神経の状態を確認することで、症状改善に必要なポイントを見つけていきます。

・構造面へのアプローチ

骨格調整をしている様子

整体による構造面へのアプローチをおこなっていきます。

検査で分かった問題点を中心に、不安神経症に影響を及ぼしているであろう箇所を調整していきます。

・体液循環の調整

足の整体をしている風景

血液・リンパ液・脳脊髄液(CSF)を中心とする、体液循環を整えていきます。

不安神経症に関連する神経伝達は、この体液を媒介しておこなわれるため、症状改善には重要なアプローチとなります。

・自律神経の調整

自律神経の調整をしている様子

整体による自律神経の調整をおこなっていきます。

不安神経症の大きな要素である自律神経にアプローチすることで、回復しやすい状態に導いていきます。

内部環境の見直しが一番の近道

骨盤の模型を用いた説明風景

人は辛くなると、どうしても矢印が外に向いてしまいます。

今置かれている環境や対人関係など、外に原因を探そうとしてしまうのですが、実際に症状や辛さを感じているのはあなた自身です。

いろんなものを感じる受信機である身体に問題があれば、いくら外部環境を整えても症状は出やすくなってしまいます。

実際に、自律神経の乱れをはじめとする、身体に起きている要素も不安神経症の原因のひとつだと考えられています。

それを踏まえると、やはりあなたの内部環境を整えていくのが一番の近道だと私は思います。

私自身、自律神経の乱れが原因で人に会えないような状態になったことがありますが、精神だけでなく身体も確実におかしくなっていました。

そこを無視してプラス思考だけで乗り切るのはなかなか厳しいと思います。

不安神経症で辛い思いをされているあなたが、1日でも早く気兼ねなく生活できることを願っています。

まとめ

不安神経症の整体についてまとめていきます。

  • 不安神経症では身体的・精神的な症状が起こる
  • 脳神経などの神経系が原因として考えられる
  • 薬による副作用やリスクについて十分理解する必要がある
  • 当院では、自律神経や精神面のケア・薬の解毒ができる
  • 外部環境に加えて内部環境である身体を見直すことが重要


不安神経症では、症状の程度によっては普通に生活することすらままならないケースもあります。

しかし、こちらの記事でお伝えしているように、不安神経症には必ず原因があります。

また、その原因はあなたの身体自体に存在していることがほとんどです。

「薬を使っても改善されなかった」
「薬に頼らずに身体をよくしたい」


そんな気持ちをお持ちの方は、一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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