院長ブログ

受け口の整体|原因や対策について慢性症状専門の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、受け口をはじめとするお悩みの施術現場に携わってきました。

今回の記事では、慢性症状専門の整体師である私の経験をもとに、受け口の原因や対策・当院での整体についてお話ししていきたいと思います。

受け口とは?

受け口の概要についてご説明します。

通常、歯を噛み合わせた時には、上の歯が前・下の歯が後ろにきますが、それが逆転して下の歯が前方で噛んでいる状態のことを「受け口」と呼びます。

その他の呼び方として、下顎前突症(かがくぜんとつしょう)や反対咬合(はんたいこうごう)などのものがあります。

主な症状としては、噛み合わせの悪さによる歯の傷つきや歯肉の下がり、見た目の問題などが起こってきます。

一般的に受け口は、年齢(成長)とともに改善が難しくなると言われており、早期に対応することが重要となります。

受け口の種類

受け口の種類についてご紹介していきます。

主には、歯槽性の受け口と骨格性の受け口が存在します。

それぞれ解説していきましょう。

歯槽性の受け口

歯茎から生えている歯の位置がズレていることによる受け口です。

例えば、上の歯がまっすぐ生えずにやや後ろ方向(内側)に生えてしまうと噛み合わせとしては下の歯が前に出るような状態になります。

逆に下の歯が前方(外側)に生えることで受け口の噛み合わせが起こってきます。

骨格性の受け口

骨の成長スピードのギャップや遺伝的要因によって起こる受け口のことです。

成長や身長の伸びに伴って顎周りの骨も一緒に成長しますが、上顎・下顎の成長バランスの差が出ることで、噛み合わせに影響することがあります。

その中で上下が逆転している状態によって起きる受け口のパターンです。

受け口の原因について

受け口の原因はいくつかあります。

一般的には、

  • 遺伝的要因
  • 幼少期の習慣要因
  • 歯の生え方の要因


などが挙げられます。

骨格は遺伝的要素によって親と似てくるので、もともと受け口ぎみなことも原因のひとつになります。

幼少期の習慣としては、舌で下方の前歯をグッと押し出す癖がついていたり、咀嚼の際に下顎を突き出すような癖が長期間に渡って続いたことなどが挙げられます。

歯の生え方の要因については、受け口の種類の項目でもお伝えしたように、上の歯と下の歯の生え方のバランスが悪いために起こってくるものが原因として挙げられます。

一般的な受け口の治療法

骨盤の模型を用いた説明風景

一般的な受け口の治療法についてお伝えしていきます。

主には歯の矯正装具を用いて治療をおこないます。

大人の場合であれば、ワイヤー式のものを使って上の歯を前方に、下の歯を後方に矯正する方法を用います。

それでも改善が難しい場合は、下顎の骨を切除して顎自体を後方にズラす外科手術を用いる場合があります。

子供の場合であれば、取り外し可能な装具または固定式の装具を用いて、上の歯を前方に矯正するようにしていきます。

整体で受け口は良くなる?

整体における受け口へのアプローチについて解説していきます。

受け口に関連が深い①下顎骨(かがくこつ)と②噛み合わせの問題に対しては、整体でのアプローチが有効となります。

それぞれ解説していきます。

下顎骨の問題

顎関節を示した骨模型

①下顎骨はその名の通り下顎の骨です。

構造的にみると、上の写真のように側頭骨(濃いオレンジ色の骨)と接合することにより、顎関節(がくかんせつ)を形成しています。

この構造におけるポイントは、下顎の骨は側頭骨やその周辺の骨に対して、 ぶら下がるような構造 になっているということです。

もしも側頭骨や周辺の組織に問題があった場合、そこに対してぶら下がっている下顎骨の位置にもズレが生じてきます。

その結果、受け口や顎関節症などをはじめとする、顎周りの形態の問題が起きてくると私は考えます。

そのような構造的な問題を抱えている場合、整体などでのアプローチがかなり有効となります。

噛み合わせの問題

噛み合わせを示した骨格模型

②噛み合わせの問題については、先ほどご紹介した骨のズレにも関連してきますし、その他には身体の重心の問題が関連してきます。

身体の重心がズレていると、それによって噛み合わせの問題が生じてくるため、受け口を引き起こすひとつの要因になると考えられます。

正直なところ、整体をしたからといって、必ず噛み合わせが改善されるとは限りません。

しかし、重心の問題が改善されていない場合、今後の噛み合わせや受け口の状態がさらに悪化することも考えられるため、身体の問題を整えておく必要があります。

当院での受け口の整体

当院での受け口の整体についてご紹介していきます。

こちらの記事でもお伝えした通り、受け口は下顎だけの問題ではなく、身体の重心などの要素も関わってきます。

それらを踏まえた上で、全身の状態を整える必要があります。


・重心のチェック

重心のチェックをしている様子

まずは重心のチェックをおこないます。

身体の構造的な問題を把握することによって、受け口を招く要素を探していきます。

・構造面の調整

肩背部の整体施術の風景

全身の構造面に対して、整体施術による調整をおこなっていきます。

・体液循環の調整

血液・リンパ液・脳脊髄液(CSF)をはじめとする、体液循環の調整をおこなっていきます。

・頭、首、局所の調整

アゴ周りの整体の様子

下顎が接合している側頭骨をはじめとする、頭部の骨の調整やそれを支えている頸部・顎周りの局所の調整をおこないます。

・自律神経の調整

自律神経を調整している様子

自律神経へのアプローチをおこないます。

治癒力を高めるためには自律神経の調整が必要となるため、構造面とともに神経系の調整もおこないます。

受け口の間違った対処法

頭蓋骨の骨格模型

受け口への間違った対処法についてお伝えしていきます。

小顔矯正や自分自身でのマッサージなどをするにしても、アゴを強く押さえたりするのは控えてください。

身体の中でも特に顔面部や頭部は、中枢をつかさどる大変デリケートな場所です。

そこを強く押さえることで、身体に余計な負荷をかけてしまいますので注意が必要となります。

また、顔を強く押さえることで寿命が縮まるという説もあるぐらいです。

当院では、お顔周りの施術の際は、特に繊細なタッチで触れるように意識しています。

まとめ

受け口の整体についてまとめていきます。

  • 受け口には歯槽性と骨格性がある
  • 一般的には装具を用いて歯の矯正or外科的手術
  • 下顎の問題は頭部とも関連している
  • 当院では全身の問題を整えて受け口を改善
  • アゴを含む顔面部は強く押さえてはいけない


受け口で悩まれる方はたくさんいらっしゃいますが、その原因や対処の仕方はその人によって大きく異なります。

遺伝要因だけの場合、その全てを改善できるとは言い切れませんが、お身体をみせていただければ何か改善の糸口が掴めるかもしれません。

身体の内部環境を整えて、自然な形で受け口を改善したい方は一度ご相談ください。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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