こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。
私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、マタニティ整体をはじめとする妊産婦ケアの施術現場に携わってきました。
今回の記事では、妊産婦ケアを得意とする私の経験をもとに、妊娠中の痛み・しびれの原因や当院でのマタニティ整体についてお話ししていきたいと思います。
妊娠中に起こりやすい症状一覧
妊娠中の女性がよく訴える症状についてご紹介していきます。
- 妊娠してから腰が痛くなりやすい
- 手足や臀部などにしびれを感じている
- 寝つきや睡眠の質が悪くなった
- 寝ても疲れがとれにくくなった
- 長時間寝ていると身体が痛くなってくる
- 全身がだるく、動くのがつらい
- 妊娠してから身体のむくみがきつい
上記は、妊娠中の女性がよく訴える症状の一覧です。
妊娠中はお腹が大きくなったり、物理的な負担が増えてくるため、身体の不調を訴えるケースが増えます。
また、ホルモンバランスの変化などによる内分泌系の影響も受けやすいため、妊娠前には感じなかった症状を抱えることも。
そして、妊娠中から子供の発達は始まっています。
お子さんやご自身の今後の健康面を考慮しても、抱えているお身体の問題は今のうちに対処しておきたいところです。
妊娠中の不調の原因
妊娠中に起こる不調の原因について解説していきます。
妊娠中の不調の主な原因については、
- ホルモンバランスの影響
- お腹周りのスペースの減少
- 胎児への栄養供給
上記の3つが関係してきます。
それぞれの特徴についてご説明していきます。
ホルモンバランスの影響
ホルモンバランスの変化が、妊娠中の不調の原因のひとつに挙げられます。
主には、
- エストロゲン
- プロゲステロン
- プロラクチン
などのホルモンが関連してきます。
各ホルモンの役割には、身体の水分を貯蓄・基礎体温の向上・胎盤の状態の調整などがあります。
どのホルモンも妊娠中の身体づくりに必要なサポートをしてくれます。
しかし、通常の分泌量と異なるホルモンの作用によって、妊娠中の不調を引き起こすきっかけにもなります。
これらのホルモンは、脳の下垂体(かすいたい)と呼ばれる場所や胎盤・卵巣などから分泌されるため、あたまや骨盤周辺の環境が整っていることが妊娠中の不調改善には重要となります。
お腹周りのスペースの減少
妊娠に伴うお腹周りのスペースの減少も、不調を引き起こすきっかけのひとつです。
当然ですが、妊娠週数を重ねるごとにお腹は大きくなってきます。
それに伴って、お母さんは自身のもつからだのスペースを、赤ちゃんに譲ってあげる必要が出てきます。
その際のお腹周りのスペースの減少によって、体液循環や呼吸の問題を引き起こし、妊娠中の不調の一因となります。
そのような問題を未然に防ぐためには、 母体に歪みや硬さがない状態 にしておくことが大切です。
なぜなら、母体の身体が柔らかくて歪みがなければ、胎児の成長に対して柔軟に対応することができるからです。
その方が赤ちゃんものびのびと過ごせますし、お母さん自身の負担も軽減されます。
歪みや硬さについては、骨盤などの周辺構造からの影響を受けやすいです。
私の臨床経験では、その中でも特に肋骨・横隔膜・背中周りの硬さが大きく関連してくると感じています。
栄養不足によるもの
栄養の問題も妊娠中の不調の大きな原因のひとつです。
妊娠中は赤ちゃんへの栄養供給が盛んに行われる時期であるため、お母さん自身の栄養管理にも注意が必要です。
食事によって吸収された栄養はブドウ糖やアミノ酸・脂肪酸の形となり、へその緒を通じて赤ちゃんに運ばれます。
当然ですが、栄養の補給量が少ないと身体の機能にも影響を及ぼすため、様々な不調のきっかけとなります。
栄養素としては、
- タンパク質
- 鉄分
- カルシウム
- 食物繊維
などの摂取が重要です。
その中でも鉄分は妊娠中の不調との関連性が高いため、栄養管理をする上では特に注意が必要となります。
一般的な対処法
妊娠中の痛みなどのトラブルに対する一般的な対処法をご紹介していきます。
一例としては、
- マッサージ
- ストレッチ
- 運動(ウォーキング等)
- 骨盤ベルトを巻く
- 身体を温める
- 安静にする
これらが挙げられます。
これらのケアを行うことで、痛みやしびれ症状が改善される方も中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここで注意が必要なのは、 本当の原因に対してケアできているか ということ。
例えばストレッチをするにしても、筋肉が緊張している原因がどこにあるのかが分からなければまたすぐに状態は戻ってしまいます。
手当たり次第に色々と行うと、余計な刺激が負担となり逆に悪化するケースもあるので注意が必要です。
妊娠中に整体を受けても良いの?
結論からお伝えすると、妊娠中でも整体は受けられます。
というか、むしろ受けておいた方が良いです。
なぜなら、妊娠中の身体の問題を薬などを使わずに自然に解消することができるから。
また、マタニティ整体を通して、赤ちゃんの成長・発達のサポートにもつながります。
赤ちゃんの成長発達は生まれてからではなく、お腹の中にいる時からスタートしているのです。
妊婦さんのお身体に対しての適切な知識や施術における禁忌事項、この2つをきちんと押さえておけばマタニティ整体は安全に行うことができます。
ちなみに、うちの奥さんの妊娠中もずーっと家でマタニティ整体をしていました。
妊娠週数に合わせて、施術のやり方を臨機応変に変えていました。
↑自宅にて。この時ちょうど妊娠6ヶ月。
家に抱き枕型のヨギボーがあったので、うまいことUの字にしてマタニティ枕として代用していました。笑
手前味噌ではありますが、妊娠中に特に目立ったトラブルもなく無事に子供を産んでくれ、産後も元気に育児に取り組んでくれています。
子供の発達との関連性
妊娠時期の環境やお身体の状態は、子供の発達にも大きく関連すると言われています。
なぜなら、お腹の中で胎児が成長していくには、母体からの栄養供給が必要不可欠だからです。
栄養供給を十分に行うためには、母体の身体に歪みや硬さ・過度なストレスがないことが大切となります。
また、水分や栄養摂取・生活習慣なども胎児の発達に大きく関わってきます。
さらに、妊娠中の頃から、母体の精神状態や幸福感が胎児へ影響するという説も。
妊娠中に感じている痛み症状やお身体の問題など、胎児の発達が始まるこの時期だからこそできるケアがあるのです。
そういった観点からも、マタニティ整体を受けることで得られるメリットは今後の育児などにおいても大きなメリットがあると考えます。
マタニティ整体における注意点
マタニティ整体を受けるにあたっての注意点をお伝えしていきます。
出血していたり切迫早産の可能性、その他妊娠中の不安な点がある場合は、マタニティ整体を受けられる前に必ず医師に相談しましょう。
また、医師から絶対安静を告げられている場合は指示に従ってください。
加えて、マタニティ整体を受けるにあたっては、ご家族からの賛成・同意を得たうえでのご来院をお願いいたします。
これは施術者サイドの注意点でもありますが、「無理な強さで圧迫しない」「余計な刺激を入れない」ということもマタニティ整体では重要となります。
なぜなら、妊娠中は通常のお身体の状態に比べて色んな刺激に敏感になっている時期だからです。
また、お母さんに触れるということは、同時にお腹の中の赤ちゃんにも触れるということ。
人の身体は少ない刺激で十分に変化していくため、強い痛みや不快感を感じる場合は施術の途中でお申し出ください。
当院のマタニティ整体について
当院のマタニティ整体についてご紹介していきます。
まずはじめに大切なのは、受けられている方が負担を感じるような状態は避けること。
例えば、お腹が大きくなってきたりつわりで辛かったり、妊婦さんは妊娠週数によって体調の移り変わりがあります。
そのため、その時期や状態に合わせて体勢を変えたり休憩を挟んだり、無駄な施術をして不用意に時間が長引いたりしないように配慮する必要があります。
当院では、妊婦さん専用のうつ伏せ枕もご用意しておりますので、楽な姿勢で施術を受けていただけます。
同じ姿勢が続くと辛くなってくるかもしれませんので、その際はご遠慮なくお申し出ください。
横向きや、座位での施術も可能です。
続いて、マタニティ整体の施術の流れをご紹介します。
・構造面の検査
まずはお身体の構造的な歪みについてチェックしていきます。
この際に、痛みや可動域制限のある箇所の原因を探っていきます。
・脳神経のチェック
位置感覚や触覚・筋肉反射のテストを用いて、脳神経の状態をチェックしていきます。
筋肉は神経によって栄養されるため、脳神経の状態は身体の痛みとも密接に関わります。
・構造面の調整
検査で得た情報や施術をしている際の感触などから、痛みの原因部位にアプローチしていきます。
硬さ・歪みのある組織をゆったりとしたリズムでやさしく調整していきます。
・体液循環の調整
血液やリンパ液・脳脊髄液(CSF)など、体液循環の調整をしていきます。
妊娠中は胎児への血液供給など、通常時と体液循環のバランスが異なるために体液循環が大きなポイントとなります。
むくみなどにも効果的な整体を用いてケアしていきます。
・自律神経の調整
身体の回復にとって重要な自律神経の調整を行なっていきます。
身体の構造面の問題はもちろんのこと、神経系の調整も同時に行うことで最大限効果が発揮されます。
マタニティ整体を受けられた方の声
当院でマタニティ整体を受けられた方の声をご紹介していきます。
※個人の感想です。全ての方に効果を保証するものではありません。
まとめ
マタニティ整体についてまとめていきます。
- 妊娠中の痛みにはホルモン・循環等が関連する
- 妊娠中の整体は受けておくメリットが大きい
- 医師の指示に従った上でマタニティ整体を受ける
- 痛かったり、強刺激な整体には注意が必要
- 妊娠中は体液循環が治療ポイントのひとつ
私自身、マタニティ整体の認知度の低さや、受け入れ可能な整体院が少ないように感じています。
そのため、妊娠中の痛みを我慢したりどこに行けば良いのか分からない、そうやって困っている方は実際かなり多いのではないでしょうか?
しかし、妊娠中の身体の環境や施術での禁忌など、特定のポイントをしっかりとおさえていれば、マタニティ整体は安全に受けられます。
また、妊娠中から胎児の発達は始まっているため、母体の健康状態の整備がとても重要になってきます。
少しでも状態を良くしたいとお考えの方は一度ご相談ください。
*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉
【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】
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