院長ブログ

子供の姿勢改善の整体|原因や矯正法を小児整体で人気の整体サロンINUIが解説

こんにちは。新大阪・西中島南方エリアの整体院、整体サロンINUI 代表の乾です。

私は18歳で整体業界に入ってから12年以上、姿勢の悪さをはじめとする小児整体の施術現場に携わってきました。

今回の記事では、慢性症状専門の整体師である私の経験をもとに、姿勢不良の原因や当院での整体による矯正法などについてお話ししていきたいと思います。

子供の姿勢の悪さについて

ママに抱っこされている子供

子供の姿勢不良や、よくある症状についてご紹介していきます。

  • よく机に肘をついている、頬杖をつく
  • イスにだらーんともたれて座る癖がある
  • 立ち姿が何となくだらしなく見える
  • 机に対して前かがみになって勉強している
  • ゲームをする時に首を画面の方に突き出している
  • いつも姿勢が猫背ぎみで気になっている
  • 左右どちらか片方に体重をかける癖がある
  • まっすぐ立ったり座ったりができない


これらは子供の姿勢について、親御さんがよく感じるものの一例です。

生活のあらゆる場面で子供の姿勢の悪さが目に入ってしまい、ついその都度注意している方も多いのではないでしょうか?

しかし、結局子供の姿勢はいつまで経っても変わることはない。

大人も子供も、姿勢が悪くなってしまうことにはある共通点があります。

その共通点や身体に起きている問題を無視していても、姿勢の悪さは一向に改善されません。

また、子供自身が姿勢の悪さを気にして、自ら整体などに通うケースはほぼあり得ないと思います。

つまり、お子さんの身体の状態は、近くで見ている親御さんの対応次第で変わるということです。

「姿勢を注意しても全然よくならない」

そんな堂々巡りの状態でお悩みの方に向けて、子供の姿勢改善に必要なことをお伝えしていきます。

なぜ子供の姿勢が悪くなるのか?

子供の姿勢不良の原因についてお伝えしていきます。

一般的によく言われる原因としては、

  • 運動不足
  • 筋力不足
  • スマホなどの電子機器の使用


などがよく挙げられています。

主には、運動不足などによる身体の支持性が弱ることや、電子機器を使うことなどでの長時間の同じ姿勢などが関連すると言われています。

現代の環境的な要素を踏まえると、逆にこれらに当てはまらない子の方が珍しくなってきているのかもしれません。

しかし、今の時代にスマホやPCなど、デジタルデバイスを使わずに生活していくことは、かなり難しい状況だと思います。

また、今から運動量を増やしたからといって、それだけで本当に姿勢が良くなるのでしょうか?

姿勢不良が起こる背景には、運動以外にも様々な要因が絡んできます。

ここからは、私の整体師としての見解も交えながらお伝えしていきたいと思います。

姿勢不良の原因は十人十色

姿勢不良の原因については、人の数だけ原因や問題点が存在します。

先ほど「なぜ子供の姿勢が悪くなるのか?」で一般的な姿勢不良の原因をご紹介しました。

ただし、その原因が全ての子に当てはまるわけではありません。

さらに、たしかに大元は運動不足や長時間の不良姿勢などが関連してきますが、それによって起こった身体の問題に対しても治療をしていく必要があります。

実際に、私が小児整体をする中でお子さんに触れていると、硬くなったり動かなくなっている箇所にはかなり個人差があったりします。

姿勢不良の原因や悪くなっている身体の部位が、その子によってそれぞれ違うのです。

問診をしていると、確かに生活の傾向は判断できますが、本当に生活の全てを把握できるわけではありません。

そんな問診の情報と、実際に触診をして得られた情報をもとに施術をおこなうことで、姿勢の悪さは改善に導くことができると考えます。

臨床でよくある姿勢不良の原因

私が臨床現場でよく感じる、姿勢不良の子によくある問題や原因箇所についてご紹介していきます。

後頭部の硬さ

後頭部の骨や神経のイメージ図
【ネッター解剖学アトラス 原書第6版より引用、編集】

姿勢が悪くなっている子は、後頭部が硬くなっているケースが非常に多いです。

例えば、テレビなどの画面を見る際、アゴを突き出してのぞき込むようにすると、後頭部や首の筋肉が緊張してきます。

短時間であれば問題ないところでも、長時間そのような姿勢をとることで、緊張や硬さがクセになってしまいます。

後頭部の筋肉が緊張すると、周辺の骨や内部を通る血管・神経にも影響を及ぼす場合があります。

具体的には、

  • 肩こり
  • 首こり
  • 頭痛
  • 力が抜けない


など、肩・首や頭の周辺の症状が起こりやすくなります。

そのあたりの問題を取り除くことで、姿勢不良についても改善が見られやすくなります。

耳の硬さ

耳の整体をしている様子

姿勢不良の子どもは、耳周辺の硬さを抱えていることが多いです。

考えられる理由としては、目や頭のエリアと耳が密接に関わっていることが挙げられます。

例えば、臨床的には「肩こりがひどくなると頭痛が起こる」という方が非常に多くいます。

それと同じく、身体は膜組織でのつながりを持つため、特に隣接する箇所の影響を受けやすくなっています。

先ほどお伝えした目や頭を日常的に酷使している場合、耳の周辺に問題を引き起こすことが多くあるということです。

また、耳は外耳→中耳→内耳と、脳に近い部位とも連動することなどから、脳の神経系のトラブルにも関連します。

子供は大人よりも身体の組織が柔らかいことがほとんどですが、何らかの症状や問題を抱えている場合、大人同様に身体が凝り固まっている子が結構多いです。

そのようなケースでは、耳のあたりを痛みのないやさしい刺激で整えていきます。

脳神経の問題

頭蓋骨の骨格模型

脳神経の問題も子供の姿勢不良に関連します。

「脳神経」と言われると少し不安になるかもしれませんが、これは子供から大人まで幅広い世代に関わってきます。

もしかすると、「脳の疲労」と言った方が分かりやすいかもしれませんね。

例えば、あなたが立っている時、その姿勢を保とうと常に意識したりはしていませんよね?

無意識に立ち姿勢をキープすることができているはずです。

しかし、脳神経の問題が起きている場合、きれいな姿勢を保つのが難しくなったり、自分の身体の位置情報と実際の認識にズレが生じたりします。

「思ったより足が上がっていなくてつまずいた」経験があるかと思いますが、あれも脳神経の問題によって起こり得る現象のひとつ。

脳神経のエラーが起こる原因として、普段の姿勢の乱れや目からの過剰な刺激、自律神経の乱れなど、様々な要因が挙げられます。

当院では、そのあたりの問題を調べる検査・施術を用いて、細かく評価しながら施術をしていきます。

意識や注意だけでは姿勢改善は難しい

首の猫背のイメージ図

わが子の姿勢が悪くなっているのを見たら、

「ほら、背中曲がってるよ!」
「もっとシャキッとしなさい」


と言いたくなってしまうかもしれません。

でも、姿勢って意識だけじゃどうしようもないんです。

それは近くで見ている親御さんが一番感じていることかもしれません。

注意してしばらくすると、やっぱり先ほどの姿勢に戻ってしまっている。

おそらく、そんなことの繰り返しだと思います。

これは大人でも同じことですが、姿勢が悪くなったり歪んでいるのにも必ず原因があるのです。

その原因の多くは、身体そのものに起きている問題が関連しており、そこを改善しないことには一向に良くなりません。

また、その問題へアプローチできるのが、私たち施術家の一番の強みだとも考えます。

あとは、注意する方もされる方もストレスが溜まって仕方ない。

意識だけじゃ無理なものを、「意識しろ」と言われてもなかなか辛い。

こういった日常のコミュニケーションによって、親子間のすれ違いにも発展するのでは?と個人的には思っています。

実は、親の姿勢も悪かったりする

子供と親の姿勢における相関関係について解説していきます。

これは、小児整体をしている中でよくあることなのですが、

「先生、この子すごい猫背なんです。」

と相談に来られる親御さんもまた、お子さんと同じように姿勢不良を抱えるケースが実は結構多いのです。

親御さんのことを悪く言うつもりはありませんが、冒頭にもあるように 子供と親の姿勢は相関しやすい 傾向があります。

成長・発達の面から考えても、何も知らないまっさらな状態で生まれた子供がまずおこなうのは「真似」です。

言葉や表情・動作など、様々なものを真似していきます。

その中のひとつに、今回のテーマである「姿勢」ももちろん含まれます。

そして、その真似の対象はほとんど場合、一番近くにいる親御さんとなります。

子供は様々なことを親から吸収して成長するため、親御さんの姿勢や健康状態もお子さんのためには重要なものとなります。

親子で姿勢矯正や健康維持の整体に通う、今のところはこれがベストな対処法だと私は考えます。

子供も整体を受けて良いの?

お母さんに抱っこされている子供

整体は痛みや歪みがある人、または大人だけが受けるものだと思っていませんか?

実は、やさしい刺激の施術であれば、子供も整体を受けても大丈夫なのです。

というより、むしろ子供の頃に整体を受けておくことが望ましいです。

なぜなら、生まれてくる過程で必ず何らかの歪みが起こるからです。

子供は生まれてくる時にお母さんの産道を通ってきますが、その際に頭蓋骨や身体の一部に負荷がかかることで歪みが生じます。(大なり小なり必ず全員に起こります)

その際の歪みの程度に比例するようにして、成長・発達のトラブルや身体の不調などが起こりやすくなってきます。

今回のテーマである姿勢不良も、これらの出生時の問題によって大きく左右されます。

資本である身体に問題があった場合には、それらの健康管理が100%効果を発揮できないような状態になっている可能性があるのです。

このような考え方は、オステオパシーやカイロプラクティックなどの手技療法の世界では常識となっています。

お子さんの将来に関わる大切な問題だと言えます。

そのあたりについては、親御さんが正しい情報をキャッチして、お子さんの世代にパスしてあげる必要があると感じています。

特に小児やマタニティ、産後の治療については繊細な技術を要するため、私も毎年技術の勉強を続けています。

また、幼い子供をもつ1人の父親としても、少しでもあなたのお子さんにとってプラスになるものをお届けできるように心がけています。

定期的に幼い息子の整体もしていますが、気持ちが良いのか見ての通りこの笑顔(笑)

小児整体をしている様子

当院での姿勢不良の小児整体

当院の子供の姿勢不良への整体についてご紹介していきます。

子供の整体施術の様子


座った姿勢でも寝た姿勢でも、様々な姿勢での施術が可能です。

小児整体をしている様子


施術で主に行うことは、

  • 神経伝達のチェック
  • 身体の歪みの状態把握
  • 構造面へのアプローチ
  • 自律神経の調整
  • リンパ循環へのアプローチ


などです。

各種検査で得られた情報をもとに、どこに問題が起きているのかをチェックしていき施術を行います。

触れているぐらいのやさしい刺激の整体ですので、痛みを伴うことは一切ありません。

大切なお子さんの命です。

触れ方・刺激量・施術における禁忌など、小児整体を行う上で重要なことは熟知しておりますのでご安心ください。

整体などに対する不安をお持ちの方は、よくあるご質問ページにも小児整体の詳細が掲載されております。

ぜひ一度ご覧ください。→◇よくあるご質問ページ

当院で小児整体を受けられた方の声

当院で小児整体を受けられた方の声をご紹介します。

お悩みの症状:落ち着きがない、気分のムラが激しい

【ご感想(お母様代筆)】

乾先生のホームページで初めて小児整体の存在を知りました。

6歳の娘は落ち着きがないなどの発達上の不安もあり、先生に相談させていただいてスタートしてみることに。

診てもらうと頭から首にかけて筋肉がとても硬く、ストレスが溜まっているのかもと指摘を受け、驚いたのを覚えています。

元気すぎてパワフルすぎると思っていた娘も、いろいろな変化に精一杯で疲れていたのかと思いました。

通い始めて5〜6回で落ち着いて施術も受けられるようになり、気づけば幼稚園での落ち着きのなさやトラブルも聞かなくなったり、集団行動もしっかり取れるようになりました。

また、就寝時も今までは1時間ほどかかっていたのが、寝付きが良くなり、今では10分ほどで眠れるようになっておりとても感謝しています。

子供の発達に関しては、本人の成長や慣れ、様々な環境整備も必要ですが、施術を受けてからは身体が楽そうで嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。


※個人の症例です。全ての方に効果を保証するものではありません。

お悩み:後頭部の形の歪み、発語の遅れ、足の爪の変形(3歳6ヶ月)

※個人の症例です。全ての方に効果を保証するものではありません。

お悩み:頭の歪み、チック症、せき・目やに(3歳2ヶ月)

※個人の症例です。全ての方に効果を保証するものではありません。

まとめ

子供の姿勢不良についてまとめていきます。

  • 現代的な生活が姿勢の悪さの原因にもなる
  • 子供の姿勢不良の原因は十人十色である
  • 臨床的には後頭部・耳・脳神経などの関与が大きい
  • 姿勢の改善は、意識や注意するだけでは難しい
  • 親御さんの姿勢や健康状態も大きく関わる
  • 子供の頃から早めに整体を受けるメリットは大きい


親御さんにとっては、ドキッとする内容も含まれていたかもしれませんね。(笑)

でも、親子で揃って気持ちよく姿勢改善できると、家庭内の色々がすごく変わってくると思いますよ。

少なくとも乾家では、みんな仲良く元気ハツラツですから!

そんな親子の健康を守るために、私は毎日知識や技術のトレーニングを続けています。

お子さんの姿勢の悪さでお悩みでしたら、一度ご相談いただければと思います。


*ご予約はこちら→〈予約・お問い合わせページ〉

【記事作成者 整体サロンINUI(新大阪・西中島南方)】

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乾 裕樹

乾 裕樹

大阪府出身 1990年9月11日生まれ 血液型 A型 明治東洋医学院専門学校 鍼灸学科卒業 取得国家資格 はり師・きゅう師 一般社団法人 日本統合手技協会 理事 一般社団法人 日本統合手技協会 公認インストラクター 京都府立医科大学 解剖実習修了  (施術家としての経歴) 高校卒業後、18歳で施術家の道へ。 午前は鍼灸の専門学生として学び、午後は地元の鍼灸整骨院で夜遅くまで勤務。 主に運動器疾患やスポーツ障害についての理論や施術方法を習得する。 ↓ 専門学校卒業後は不妊症を専門とする鍼灸院にて修行。 婦人科疾患や逆子の施術、小児はり、自律神経失調症の方々へのアプローチ、東洋医学的な診察方法について学ぶ。 お客様への接遇や仕事に対する姿勢など、社会人としての基礎を教えて頂く。 ↓ 内臓へのアプローチを専門とする整体サロンにて修行。 肩こりや腰痛などをはじめとする身体の痛みと、内臓の問題が関連することを学ぶ。 それと同時に、筋肉を揉んだりほぐすだけでは根本的には良くならないことを知る。 ↓ 妊産婦のお悩みを専門に扱う整体サロンにて修業。 産後骨盤矯正やマタニティ整体を通して、産後ママや妊婦の身体の状態について学ぶ。 その他、発達の遅れやチックなどの小児整体、美容鍼・小顔矯正のテクニックを習得。 26歳で同サロンの分院長に就任。 約4年にわたり代表セラピストとして全ての施術メニューを担当し、所属スタッフの技術指導・育成に携わる。 ↓ これまでの技術・経験だけでは改善できない症状に数多く巡り合い、施術家としての頭打ちを感じる。 そんな折、現在の師匠である松本恒平と出会う。 多くの施術家が見落としている原理原則、触診、国際基準の療術について学び、これまで習得した技術や知識のバラバラだった”点”が”線”で繋がる。 それをきっかけに、辛い症状と闘う人たちの力になれることを確信し地元である新大阪・南方エリアにて開業。

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